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今回の災害廃棄物の受け入れについて、その安全性などから不安を感じ反対している区民は少なくありません。
これまで、産業廃棄物としてきたものまで含めて一般廃棄物として清掃工場で焼却できるようにしているからです。

私は、受け入れ直後に、現在随意契約により民間事業者が受け入れている災害廃棄物の受け入れ先である岩手県宮古市に、中皮腫・じん肺アスベストセンターの菅原さん・環境ジャーナリスト井部さん・そして、北沢議員の4人で行っています。

宮古市では、災害廃棄物の仮置き場やそこでの粗選別・放射能測定・コンテナへの積載の様子や、宮古市広域連合の清掃工場などを一日かけて視察し、宮古市・岩手県・宮古市の清掃工場を管理運営する広域具要請組合の担当者や、現地で粗選別や放射能測定を受託した事業者、東京都環境整備公社の現地スタッフなどから説明を受けました。

ごみの種類ごとに分けられているがれきの山もありましたが、泥や建材や家庭ごみが混在している山もあり、分別が簡単でないことは一目見ればわかりました。受け入れ説明会で示されるきちんと分別できるきれいなごみがすべてではないということです。

また、置かれている鉄骨に吹き付けられている吹き付け材を持ち帰り東京に帰って分析したところ、茶石綿でした。

がれきの山に、吹き付けアスベストが付着した鉄骨が無造作に置かれていることが、現地での分別がいかに困難かということを何よりも雄弁に語っています。
同行した環境ジャーナリスト井部さんのその際のレポートがフライデーに掲載されました。(資料②)

また、2月1日の岩手日日新聞は岩手県一関引き受けの大槌町のがれきから基準を超える六価クロムが出たと報じています。(資料③)
環境総合研究所副所長の池田こみちさんは、2月15日の東京新聞で「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」と指摘しています。(資料④)

一方で、清掃工場は、放射性物質を含むごみを焼却することを想定して作られたものではありません。

これまで、放射性物質の焼却による拡散に対する不安はバグフィルターによって捕獲されると説明されてきました。

また、埋め立て処分場に埋め立てられた高濃度の放射性物質を含む焼却灰は、放射性セシウムがゼオライトや粘土質に吸着するため拡散しない。と説明されています。

しかし、東京新聞1月21日の取材に対し、バグフィルターが99.9%放射性物質を捕獲するというのは科学的見地からの根拠で無いことを環境省自身が認めています。(資料⑤)
また、ゼオライトや粘土質が放射性セシウムを吸着するため埋め立て処分場からの拡散は無いとしていますが、それは、排水を、測定しても放射能が測定されなかったという意味でしかありません。豊洲移転問題で土壌汚染について発言している日本環境学会幹事の酒巻幸雄先生にたずねたところ「効果があるかどうかは、入口の量、そして中にとどまる量がわかって初めて証明できるものであり、出口だけ測って無いというのは乱暴」というコメントをいただいています。 

埋め立て処分場からの拡散がないという根拠もまた、科学的見地からではないのです。

日弁連は会長名で「放射性物質汚染対処特措法」の科学的見地に基づく早期見直しと新法制定にけた検討を至急開始すべきとしています。(資料⑥)

③そこで、うかがいます。災害廃棄物の広域処理については多くの区民が不安を覚えています。これまで、環境省などが安全と言ってきた根拠は、科学的データに基づいていないことが明らかになってきています。区長として安全性について、何を根拠として判断したのでしょうか。