「長距離国際便に落下物が多い」と発言したら、大田区長は10ヶ月遅れで「日米航空協議を評価」
国交省職員から「落下物は長距離国際便に多い」と聞いていると発言したら、松原忠義大田区長は、11月29日の第四回定例会区長あいさつで、今年2月の「日米航空協議」で羽田に国際便が入ってよかったと評価した。
ゆうに10ヶ月は遅れている。第一回定例会最終日のあいさつでも、第二回定例会でも、臨時会でも、第三回でも、触れる機会は7回はあったのに放置していた。
それなのに、どうしても言いたかったのだろう。奈須りえが特別委員会で、長距離国際便に氷の落下物が多いと発言してから、大田区長として知ったうえで、あえて、日米航空協議の結果を評価している。
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これまで、 国内線空港だった羽田が国際線、それも、長距離便を入れようとしている。
便利になると喜んでいる方も多いと思います。
でも、便利の裏側には、失うものもある。
長距離の国際便は、燃料もたくさん積まなくてはならないので重い。重い飛行機は、騒音も大きい。
長距離の国際便は偏西風を利用し、空の高いところを長時間飛びます。36,000〜38,000ft。外気はマイナス30〜40度。 で、機体に氷が付着する。
国内線で氷がつくのは、札幌ー沖縄便。日本のほぼ真ん中の羽田は、どちらに行くにも、氷るほどの時間はかからないということだろうか。
成田市の落下物の資料をみると、部品やパネルが落ちている事例もありますが、長時間・長距離を飛ぶこととも関係しているのだろう。
区長は、落下物のリスクを知ったうえで、長距離国際便が羽田空港に入ることを歓迎した。
今後の区長の羽田空港飛行ルート変更についての態度には注目したい。