資源化センター見学

リサイクルに出したびん・缶は

 大田区で、私たちがリサイクルに出すびんや缶は、京浜島にある区営の資源化センターと平成15年4月から委託している民間施設で処理されています。
 
 今日は、大田清掃工場とこの資源化センターに見学に行ってきました。
 
 回収されたリターナブル(洗浄し繰り返し使う)びんは、飲料メーカーなどへ。ワンウエイびんは、色ごとに選別し、カレット(ガラスを粉々にしたもの)にして、製びん工場に持ち込まれます。
 以前は、100種もあったリターナブルびんですが、今では、わずか7種類だけになってしまっているそうです。
 ビールも缶が主流になり、醤油も日本酒もペットボトルや紙パックの容器が多くなってきているのが現状ですから、リターナブルびんの種類が減ってきているのは容易に推測できますが、これほどの減り方であることを知り、ゴミの状況の急激な変化を改めて感じました。
 あるアンケートによりますと、消費者は、環境を考えれば、缶よりもびんを選ぶという回答をしているそうですが、実際の消費をみると、缶が増え続けています。缶のほうがリターナブルびんよりも環境に負荷がかかるのも問題が無いとは言えませんが、私たちが、缶を選んでもびんを選んでも、税金で処理しているために、費用の分担に違いが無い現状は問題です。
 
 一方、缶は、スチール缶とアルミ缶に選別し、プレス機で圧縮してアルミ再生工場や製鉄所に持ち込んでいます。その後、アルミ缶は、再びアルミ缶として再生され、スチール缶は建築資材等に再生されているそうです。
 
 山積みされた缶の殆どが飲料用の缶で、その他の缶に比し、飲料用の缶の割合の大きさに驚かされました。特に夏場は、その量が増えるそうです。

 びんも缶も処理に際して注意して欲しいことは、洗うことだそうです。冬の今でもそれなりに臭気がありましたので、夏場の臭気を抑えるためにも、びん・缶をリサイクルに出す時には、必ず洗いましょう。
 一時、この洗うという作業のために、リターナブルびんは水を使うので環境に負荷をかけているという言い方をされていたようですが、東京大学の安井至教授が、紙パック・びん・かん・リターナブルびんなど様々な容器の環境に対する負荷の研究をした結果、びんを水で洗ったとしても、リターナブルびんが一番環境に負荷をかけない容器だったそうです。
 
*写真は、色で分別されたワンウエイびん(透明)