ホームレスの活動に東京人は冷ややか?

発売1カ月「ビッグイシュー」苦戦中

 以前にも活動報告でご紹介した、ホームレスの自立支援を目的に出版されている雑誌「ビッグイシュー」ですが、先に発売が開始された大阪に比べて苦戦が続いているそうです。
 
 販売員の数にそれほど差はないが、販売部数は関西の四割程度。
 「ビッグイシュー」は世界二十カ国以上で販売されていて、
日本版は昨秋に大阪で販売を開始しました。ホームレスだけが売ることができ、定価二百円のうち百十円が販売した人の収入になるっています。
関西では、大阪で約50人、京都で約50人が販売員として登録しています。昨年10月の創刊号が約四万九千冊、二号も五万冊弱が売れました。先月の三号も約五万一千冊と、順調に部数を重ねています。
一方、東京でも販売をスタートし、新宿、池袋などで約50人のホームレスが販売していますが、約1カ月間で約二万部の販売しかなかったそうです。
 佐野章二代表は「潜在的な購買者数では東京の方がはるかに上のはずだが、こうした結果になったのは、販売員が大阪に比べてのんびりしているのも理由のひとつだが、東京の方がこうした活動に冷ややかな面があるのは確か」と話しています。

 JR新宿駅南口で販売している男性(40)も「いい日で30部。説明会で聞いていた様子より厳しいという感じ。でも自分で稼ぐというのは何より嬉しいし、何とか食事代と漫画喫茶での宿泊代を稼ごうとがんばっている」と話しています。
(以上、日本経済新聞掲載記事です)

 コメントが掲載されているのは、これまで、2回ほど私が購入した方。礼儀正しく、わかれる時には、元気良く、行っていらっしゃい!「ビッグイシュー」の定める販売員としての要件、しっかり満たしています。

 東京が冷たいと言われるのは心外。
 気になるのは、販売している場所が、新宿(南口)や池袋で、対象はショッピング客だということ。大阪は、淀屋橋で販売していますが、大阪の淀屋橋は、東京でいう丸の内のようなビジネス街。毎朝、同じ顔ぶれが通る場所に立ているわけですから、自然と顔見知りも増えていきます。東京の販売場所も工夫・検討することで、部数も伸ばすことが出来ると思うのですが・・・