フラマン政府のCSRへの一連の取り組みを、Trivisiブランドとしてフラマン地方の企業全体に付加価値をつけようとしています。
フラマン地方も、中小企業の多い地域であり、大田区と似ています。
自治体が、域内の企業全体にCSRブランドをつける取り組みを行っているのは非常に興味深いことでした。
政府のスタンスは、トップダウンではなくボトムアップ。異なる組織、異なる利害関係者が関与できるようにしています。また、相互にパートナーシップのとれる強固なネットワークを構築しようとしています。
始めようとした2000年当初は、パイオニア企業を集めてスタートし、その後、裾野を広げる取り組みを行っています。
ブランドを共有するため、作業部会においてロゴ作りを行うなどしています。
こうした過程でみえてきたのは、CSRをビジネス戦略に盛り込んでいる企業と取り組みをスタートしましたが、パイオニアだけでなく、全ての企業にCSRを求めるには、何がプラスになるのかということを企業に提示できなければだめであるということでした。
現在、フラマン地方で、様々な団体がCSRに取り組んでいます。この集積を大きな力にしていくのが今後の課題だそうです。
視察にあたっては、フラマン政府の職員に加え、NPOの代表・企業の代表もいらしてくださり、取り組みが政府からのトップダウンではないことを示してくださいました。
また、当日は、フラマン政府の副知事がプレゼンテーションに参加してくださる予定になっていましたが、急遽参加ができなくなったものの、終了後に私たちと会ってくださったことは、非常に光栄でした。