既設のスロープから河川側に降りる新たなスロープ設置の計画があり、「まちづくりの会」としてヒアリングをうけました。
現状では、土手に上るスロープはあるものの、土手から河川敷に降りるスロープはありません。
現地は広域避難場所になっているため、誰もが、安全に、スムーズに避難するためにスロープの確保は重要です。
当日は、スロープの傾斜や柵の色、路面の材質等についての要望を話し、その方向で設置されることを確認しました。
一方で、既設のスロープは、傾斜度8%と車いすで上るのは困難なため、できれば、新設のスロープと同様の5%傾斜を確保できるスロープを設置していただけないかという要望を出しました。
ところが、既設のスロープの場所に新たに設置すると、住宅に接する形での設置しかできません。
土手へ上っていく既設のスロープを設置しなおすとどんな方法があるのか。また、土手から河川敷に降りる新設のスロープはどこから下ろせばよいのか。
図面上で、設置場所を想定するより、現地調査をしたほうが、より、現実的なプランになるということになり、現地調査を行いました。
現地で、既設スロープを点検し、いくつかの不具合を指摘しました。
1.道路からスロープへの入り口にある雨水溝の幅が広く、車いすの前輪がはまってしまう恐れがある。
2.やはり8%の傾斜は、車いすで上るのは困難。
3.スロープ上がり口すぐの傾斜は、更にきつい
そのうえで、やはり、既設のスロープの不具合の改善できるところは、改善した上で、土手に上る傾斜度のゆるやかなスロープの新設を要望しました。
河川の支流の注ぎ口、スロープの方向など、新たな設置場所に制約があります。
しかし、土手の外側に一定程度のスペースのあることから、土手の外側を折り返す形でのスロープの設置を提案したところ、検討していただくことになりました。
図面上の会議だけではなく、設置者・利用当事者が現地調査を行うことの重要性と効果を改めて認識しました。