大田区では、4ヶ所で水質調査のキッドを使用して、化学的酸素要求量(COD)・アンモニア態窒素・亜硝酸態窒素・硝酸態窒素・りん酸態りんの計測を行うとともに、その周辺の生物や植物等の様子を観察するなどしながら水とその周辺の環境について調査を行いました。
各地の報告には、例えば、投網を使って水中の生き物の調査を行ったり、水質保全のために石鹸づくりをした地域もありました。
一方で、水質の調査を全国的に行っているグループがあります。
市民団体と国土交通省、河川環境管理財団が連携して、水辺に関心を持つ全国各地の市民や行政などに呼びかけを行い、統一手法による水調査をした結果を、全国マップの作成や各地の市民ネットワークの形成を図ることを目的に、市民が水辺に関心を持つきっかけになればという期待をこめて継続的な活動を目指しています。
第三回になる今回は、参加団体944。調査地点は4,923地点に及び、全国47都道府県で行われています。
発表集会では、この調査を行っている市民活動グループのひとつ、「みずとみどり研究会」の佐山公一氏をお招きし、調査の様子を講演していただきました。
調査結果は、前日、当日の天気や上流の状況などにより変化するもので、その地域を代表する結果ではないこと。また、調査、観察をを継続的に行うことによりその場所の環境の特徴をとらえ、水辺の環境の保全に役立てることが大切であることなど、調査の目的や結果の活用などについてうかがいました。
また、全国で同じ手法で一斉に(同じ日に)100年の眼で調査を継続することは、水環境への関心を高めたり、保全活動リーダーを育成したり、水環境の保全・修復活動を促したり、将来予測と適切な対策を講じる助けになるなどの社会貢献につながります。それと同時に、全国・世界への情報発信と把握、市民・行政・業者の連携を促進、行政施策への反映などの社会的影響を与えることができると佐山氏は発言しています。
市民団体と生活者ネットワークは、川を環境を映し出す鏡として川辺の調査に取り組んできました。
こうした過程で出あった「みずとみどり研究会」をはじめとした市民活動団体からのエールや、足りないところへの指摘を糧に、今後も継続的に、川とその周辺の環境調査を行って行きたいと考えます。
調査はとにかく楽しく!
水辺を歩けば、様々な嬉しい発見がありますよ!!