生活クラブ運動グループでは、毎年、水辺の調査を行っています。
呑川は大田区の東工大の脇で暗きょから地上に現れます。
今年は、昨年の洗足流れに引き続き、東工大のところから大森南までを歩き、簡単な水質調査キッドを使用した水質調査や周辺の生物調査などを行いました。「呑川をきれいにする会」の方にも一緒に歩いていただき、多摩川への放流水路や川底の様子などの説明を受けました。
呑川をきれいにする会では、
◆西蒲田地区を中心とする悪臭等の下水道越流水問題
◆呑川の緑化
などに取り組んでいます。
今年は大田区の議員全員を対象に、呑川に関するアンケート調査を行っています。
アンケートの途中集計からも、大田区の多くの議員が呑川の問題に関心を持っていることがわかりますが、一方で、呑川は大田区を流れていながら、河川の管理は東京都が所管になるなど、主体的に関わる、問題解決をするしくみが無いため、なかなか改善をみせません。
悪臭も、大田区でおきている問題ではありますが、上流域から流れ込んでいる汚水や上流域に降った雨にによる増水もまたその原因であり、大田区一自治体だけで解決できる問題ではありません。
現在、大田区の緊急2ヶ年計画において「呑川水質浄化対策の検討」が課題として取り上げられています。
単なる土木工事や対処療法に終わらない、水の循環をどのように作り上げていくかという視点を持ち、市民参加で取り組むことが求められます。