「大田区アスベスト健康調査専門委員会」の設置と講演会開催

 大森南のアスベスト環境被害者が出たことから、大田区は「アスベスト健康調査専門委員会(専門委員会)」を設置します。

 アスベスト疾患を、レントゲン写真から見出すには、専門的な知識が必要です。専門委員会では、健康診断受診者のレントゲン写真から、疾患の有無などを専門的に読み取る作業などを行っていきます。
今後は、この委員会が、大田区のアスベスト環境被害者への対策等について中心的役割をになっていくことになるでしょう。

 メンバーは
昭和大学横浜市北部病院院長 中島宏昭先生
東京労災病院呼吸器内科部長 戸島洋一先生
富山労災病院呼吸器科第二部長 武内浩一朗先生
京都大学大学院工学研究科教授 内山巌雄先生
東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科医局長 高井雄二郎先生
大森医師会会長 川田彰得先生
の6名で構成されます。

 1月20日には、労災病院において、専門委員会の委員でもあり、今回のアスベストの健康被害者がでたことを区に報告した戸島先生が、アスベストの学習会を行っています。
 
 大田区でも、「石綿ばく露による健康障害」と題した講演会を開催します。
 
 例えば、アスベストをを吸ったことのある者に喫煙習慣がある場合、喫煙習慣が無い者に比べて、肺がんの発症リスクが高まると言う厚生労働省が2006年2月に行った「石綿による健康被害に係る医学的判断に関する検討会」の報告もあります
 報告では、アスベストを吸った恐れのある人は、特に健康への影響が大きくなる可能性があることから、禁煙を勧めることが重要であると報告書は訴えています。
 

               記  

日時:平成20年1月27日(日曜日) 午後2時から午後4時
会場:大田区立大森第一中学校 体育館
     大田区大森南五丁目6番5号
交通アクセス:JR大森、蒲田、京浜急行平和島駅より、京浜急行バス森ヶ崎行き、森ヶ崎下車徒歩7分
講師:岡山労災病院副院長 岸本卓巳 先生
演題:石綿ばく露による健康障害

定員:300人(定員を超えた場合は、立ち見になります。)


なかのひと