大田区立入新井図書館の蔵書は大幅減!テナント入居を区民サービスより優先!?

公共施設の合築のために必要だとして行った、区有地とNTTの土地との土地交換でしたが、大森のにぎわいを創出するという理由で公共施設部分が2割を下回っています。

 この「大森北一丁目開発」の公共施設部分についての住民向け説明会があり、その後、特別委員会において議論されました。

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■入新井図書館■
 
 蔵書は4万5000冊から3万冊に減

 面積は旧入新井図書館と同程度ですが、蔵書が45000冊から30000冊に1/3減っています。 区は、書架と書架の間を広くとり、高さも低くしたためと説明しますが、そうであれば、なぜ、それに伴い、全体面積を広げなかったのでしょうか。
 旧入新井図書館に比べ、駅からも近くなるため、区内で最も利便性の高い図書館のひとつになります。駅前移転を機に、蔵書数を増やし、さらなる公共サービスの充実と利用者増を図ることがなぜできなかったのでしょうか。

 区は、利用しやすい本を中心にそろえる。インターネットで予約できると言っていますが、書名、著者名を知っている本を貸し出す貸し本屋機能だけが図書館の役割ではありません。実際に題字をながめ、手にとって見る。図書館は、そうした本との出会いの場でもあり、文化・教養の充実につながっていくのではないでしょうか。

 民間に貸し出すテナント面積を優先した結果が、公共サービスの低下になってしまった事例と言えます。

 閉館時間
 住民からの希望は21時あるいは、22時まででしたが、区は20時終了を予定。

 図書館は、指定管理者制度を導入の予定であり、駅前図書館という立地的な面からも、通勤・通学途上の利用者を想定し、早朝や夜の利用可能な時間を長くするべきではないでしょうか。

■集会室■

 集会室でプロジェクターを使えるようにしてほしい、ピアノを使いたいという要望。
 それにしても、集会室を作りながら、区民がどのように利用することを希望しているのかさえ把握せず、設計していることに驚きます。
 コーラスグループが使用したい。そのためにピアノを置いて欲しいと要望していましたが、そもそも防音しているのかどうかで利用可能かどうか明らかですが、その部分にもまったくふれていませんでした。

 公共施設を設置する際の、仕様あるいは付帯設備について区民要望を把握したうえで、区の方針を明確にすべきです。 

  
なかのひと