項目は、多岐にわたり、細かい点では課題の残る補正もありましたが、総体の評価として賛成しました。
以下に、主な補正予算の内容をご紹介するとともに、私の考えについて示します。
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今回の補正予算は、社会状況や経済状況を的確にタイムリーにとらえ、生活保護費の大幅増のための約30億円、新型インフルエンザ予防接種費用の助成のための約6300万円、ものづくり経営革新緊急助成の5500万円などを予算化した点において評価できるものです。
また、以前から指摘、要望してきた大田区の要綱・要領を大田区例規集に加えホームページ掲載するために400万円を計上したことは、情報公開が進むことにより、地方主権時代における区民主役の大田区政の基盤作りが一歩前進した点で大いに評価できるものです。
一方で、債務負担行為として、次年度に繰り越すプレハブリース料6900万円と1億5100万円などは、その手法に今後の課題を残すものです。
施設改築・改修のため、仮に移転するプレハブリースに関わる費用ですが、今後、大田区の公共施設は、建て替え時期を迎え多くの施設の改修、改築を行っていかなければなりません。
そうした状況のなか、安易に、建て替えのたびに用地を確保し仮施設建設を行う方法をとれば、莫大な費用が必要になります。
立地や用途などの制約の中で、改築・改修中の施設確保は決して容易なことではありませんが、建てて壊してしまうプレハブリースや賃借などはできる限り避け、
●入新井図書館をエセナに配置したような周辺公共施設の有効活用。
●周辺施設の建て替えにあわせ、合築をするなどして玉突きで施設改築・改修を行う。
など、経費削減に努めることが重要です。
そして、そのためにも、綿密な施設整備計画策定をしていくことが必要です。