大田区に、蒲蒲線(新空港線)整備のための組織変更は必要か
大田区は、組織を変えて蒲蒲線(新空港線)整備を進めるための部署をつくりました。
フェアな民主主義奈須りえは、そもそも蒲蒲線整備を進める必要が無いと考えていますので、組織変更も必要ではないと考え、反対しました。
大田区は、新たな事業に予算がつくと、職員を配置し、組織をつくるようになっています。大田区は住民福祉のための課題は放置し、縮小しながら、開発のための予算を組織変更してまで確保するのが今の大田区です。
このままの税金の使途の優先順位とそのための、組織体制で良いでしょうか。
以下、議案の討論です。
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第9号議案 大田区組織条例の一部を改正する条例につきまして、反対の立場から討論いたします。
反対の理由の一つは、新空港線の部署をつくるからですが、今の大田区の組織に対する考え方が根本的に誤っているのではないでしょうか。
松原区長に代わってから、ほぼ毎年のように、組織条例が変わり、新しい取り組みをする部署ができたり、廃止されたりしています。
区民の暮らしは、毎年、それほど大きく変化しているでしょうか。
いったい誰のニーズで大田区の組織は編成されているのでしょうか。
所得は下がり雇用は流動化し、障害福祉や介護などの住民福祉サービスは、財源不足を理由に、ちまちまと削られる一方で、執行残は、ポンと今回の10億円の新空港線に積み立てられます。
飛行機に年に1度でも乗る区民が何人いるでしょう。その中で、多摩川線から羽田空港に向かう区民は年に何人いるでしょうか。その区民は、バスや京浜急行では不便だから、1260億円の財源を投入しそのうちの数百億の負担をしてでも新空港線を整備してほしいと願っているでしょうか。
事業で利益を上げる利害関係者のために財源の投入だけでなく、大田区の組織まで変えて職員を配置するべきではないと思います。
反対です。