8年前、申し込み順だった入所を、基準を設け優先入所にすべきと提案し大田区でも優先入所がスタートしました。しかし、基準を設けたものの、必ずしも現行の入所基準は、ご本人の状況や周辺環境が正確に反映されていませんでした。
報告書をもとに大田区の特別養護老人ホームの入所基準が見直されることになります。
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報告書は入所の基準を改善するうえで、
■透明性の確保
■公平性の向上
■緊急性の反映
を視点に見直しています。
言ってみれば、これらの視点に立って点検した際に、必ずしも確保できていなかったということであり、見直しは歓迎すべきことですが、もっと早く実現できなかったのは残念です。
報告書が指摘している現行の入所基準の問題は次の通りです。
①20点満点を100点満点として同点同順位から差別化をはかる
②文言を整理し主観による解釈の違いをなくす
③客観的に評価できる指標とする
④在宅より施設などに入所中の場合に評価点数が高くなる傾向を是正する
⑤指標項目数を増やす
⑥緊急性を直接順位に反映させる
現在、特別養護老人ホームの待機者数は約1500名。
圧倒的施設の不足という問題はありますが、1500名の方たちの中でも入所についての透明性・公平性・緊急性の反映された入所基準とそれに沿った運用を求めます。
一方で、昨年の質問の際には、入所基準とともに、入所に関わる課題について2点指摘しています。
●胃ろうなどの医療的ケアを必要とする方たちが、ほとんど入所できていないこと。
●区立・民立の役割分担が不明確にもかかわらず、医療的ケアを必要とする方の入所率は圧倒的に区立特養に多いなど、民立特養が入所者を選別しているとも受け取られる状況があること。
区は、その原因について調査すると答弁しています。
23区の中でも、必ずしも全ての区が、区立特養を持っているわけではありません。
しかし、区立特養が医療的ケアを必要とする方たちの受け皿になっているとするならば、
同じ介護保険施設でありながら民立との違いがでるのはどうしてなのか調査したうえで、今後の特別養護老人ホームの在り方について明確にすべきです。
医療的ケアを必要とする方を受け入れるには、人を充てなければならず、コストがかかると言っている民立特養もあります。
そうした費用負担を区立特養はどうしているということでしょうか。
昨年度から利用料金制度にかわり区立特養も今後経営的には、民間並みに厳しくなっていくでしょう。また、それが求められていくはずです。
一方で、これまで、目に見えない形で担ってきた区立特養の役割をコストという指標で切り捨ててしまうことで、特養に受け入れられない人を作ってしまうとするならば問題です。