それでは、NPOにするメリット・デメリットとは一体なんでしょう。
【メリット】
1. 社会的信用が高い
2. 法人名で契約や登記が出来る:事務所を借りる、土地や車を買うなど
3. 資金の調達ができる:融資・補助金・助成金を受けられる
4. 職員を雇用できる
【デメリット】
1. 申請手続きが面倒:かなりの量の申請書類と法務省への登記が必要
2. 毎年の報告義務がある(財産目録、貸借対照表、収支計算書)
3. 税金負担が生じる(寄付金や会費は無税ですが、収益事業をしていなくても年7万円)
このNPOが改革されようとしています。この改革案では、届出は簡素化されますが、収入について、営利企業並に、集めた会費や寄付金にも税金がかかることになります。
現実に、NPOの名を借りた企業など、NPOの社会的信用を利用する人がいることは事実です。しかし、NPOの会費収入にまで課税されてしまうと、ほとんどの経営基盤のしっかりしていないNPOにとっては、大きな打撃です。
自治体との協働がうたわれている中、市民活動をしている団体の中には、そろそろNPO設立の時期かな?と考えている方もいらっしゃると思います。そうした方達には、このメリットデメリットを参考にすること。そして、NPOの改革の行方を見守ることをお勧めします。