「フレンズ 帰国生 母の会」(「旧帰国子女の会フレンズ」)からの『海外で学んだ言葉の保持』というアンケートに協力した結果がフレンズ便りに載って送られてきました。
香港に住んでいた時、長男は、アメリカ系インターナショナルスクール、下の子達は、イギリス系ナーサリースクールに通っていましたので、帰国した時には、それぞれの年齢なりの英語を話すことができました。
帰国して6年が経とうとしている今、結局、英語が残ったのは、長男だけです。
下の子ども達は、帰国した年の夏には、下の子ども達同士で英語を使って遊んだりもしていましたが、日本語の遅れを感じ、英語の保持について、特に何もしなかったところ、英語はすっかり忘れてしまいました。
アンケート結果も、帰国時の年齢が同じくらいの子ども達は、だいたい同じような状況でした。
このフレンズ便りに「ことばの習得と後退の狭間で」という題で名古屋大学の教授で日本語教育センター長の中島和子先生が寄稿していらっしゃいますが、そこに、いちど習得したことばの後退について次のような特徴が挙げられていました。
1. 若いほど後退しやすい
2. 後退はしても喪失ではない場合が多い。いちど習得された
言語は、再学習したときに、全く新しい単語や文法を学ぶ
よりもずっと効率がよい
3. 最後に学習した物が最初に失われる
4. 熟達度が高いほど後退が少ない
5. 保持しやすいことばと保持しにくいことばがある。
(英語話者にとってスペイン語やポルトガル語は保持しや
すい)
下の子たちの英語の再学習にちょっぴり期待しています。