現在、連続で行われている区民大学の講座の第5回に参加しました。
 お話をしてくださったのは、現在、嘉悦大学の教授の生井良一先生。生井先生は、大学生のときに、難病指定されているベーチェットにかかって失明されました。その後、今年の7月に引退した盲導犬のディッキーとともに10年を過ごされた方です。
 
 盲導犬の役割に始まり、盲導犬とのエピソードなど、様々なお話をうかがいました。

 盲導犬に求められるのは、
   ・主人の安全を守ること
   ・しつけやマナーができていること
   ・仕事(主人の安全確保)第一に考えること

 そのために、排泄は主人に許されなければしませんし、食事は一日一食、それも許されたときです。また、24時間、365日ほえることは無いそうです。
 ディッキーは、仕事中に爪をはがしたことがありましたが、ほえたり騒いだりしないため生井先生は気づかれなかったそうです。教室の学生に指摘されて始めて気づき、治療をしたそうです。

 盲導犬を持つ前には、友人の盲導犬を見てかわいそうだと思っていた生井先生でしたが、主人と24時間一緒にいて、100%の信頼関係を持っている盲導犬とのつながりに喜びを感じておられます。

 盲導犬を一頭育てるには、莫大な費用がかかります。東京都の制度のおかげで、生井先生は、無料で盲導犬を借りてきたそうです。こうした制度の無い自治体の場合には、ライオンズクラブやロータリークラブなどが助成を行っているようです。
 ただ、盲導犬の育成には時間がかかるため、必ずしも必要なときにすぐに入手できるものではありません。
 生活の不自由さを減らし、また、心まで豊かになる盲導犬。必要とする人が、入手できる体制が望まれます。

 先生が失明した直後に、文字を読み上げる機械を買うことが出来ず、募金を活動をしたそうです。『そのときの協力者の一人の縁で、今、大学の教壇に立つことが出来ているのだ』と買うことの出来なかった困難に感謝している姿に感銘を受けました。