5月からスタートしている大田区の障害者自立生活支援センターでは、相談業務をピアカウンセリングの方式で行なっています。

 「ピア」とは「仲間」という意味で、同じものを共有する人を意味します。

 障害者自立生活支援センターでも、肢体不自由・視覚障害・聴覚障害・知的などそれぞれの当事者や、その家族が、相談を受けています。
 同じ悩み、体験を経たものが、そのノウハウを活かし、相談を受けることは意義深いものです。単に「友達同士の相談」ではなく、また、様々な機関への単なる紹介にとどまることの無い、心理面・意識面でのサポート、経済面でのサポート、仲間づくり、制度利用支援等を進めることが求められます。

 しかし、現在、大田区の自立生活支援センターでは、相談業務のみ、しかも、その相談は、障害当事者とその家族が受ける「ピアカウンセリング」のみが行なわれているだけです。
 大田区の障害者とその家族のもつ、悩み・問題を、同じ大田区に住む障害者と家族が受けることの意義も、上記のように確かにありますが、それだけでは不十分ではないでしょうか。
 守秘義務はあるものの、相談したい内容によっては、やはり、知ったひとには声をかけにくいと言った心理も働きます。
 
 専門知識を持つ相談員の確保、匿名性の確保など、今後の障害者の自立をサポートする自立生活支援センターの機能を拡充するために工夫が必要です。