ミプロ(財)対日貿易投資交流促進協会が主催している子どものための福祉機器展「ミプロキッズフェア2007in東京」に行ってきました。

 興味深いセミナーが数多く企画されていました。
 残念ながら時間が合わず参加することができませんでしたが、『障害児のために不可欠な車いすシーティングの知識』という標題のセミナーや『車いすの姿勢保持相談』コーナーが設置されるなど、車いすの姿勢保持(シーティング)に関する企画が目につきました。
 
 工業デザイナーで車いす姿勢保持協会会長の光野有次さんは、車いすは人を運ぶものという介助者の視点ではなく、利用するの視点で選ばなければならないが、そうした意識が日本は欧米に比べ遅れていると言います。
 車いすは、移動のための用具に留まることなく、それを利用する方にとっての生活用具という意味合いが強く、現に欧米では車いす=シーティング機能付きの移動用具というとらえ方が一般的になっているそうです。
 
 
 特に高齢者福祉の分野での福祉機器は、当事者のためというより介助者が、軽くて、安くて、小さいものを選びがちです。
 一方で、子どものための福祉用具は、子どもがいかに使いやすいかを第一に選択する傾向にあるとミプロの山本さんは言います。

 今年のキッズフェアの企画は、姿勢保持(シーティング)の視点が大きくクローズアップされていますが、子どものための福祉機器の選択のしかた・あり方の留まらず、私たちが福祉機器を当事者のための生活用具に変える大きな意義を持っています。

 大田区では、車のチャイルドシートは6歳からしか補助がでません。
 市販の健常者用のチャイルドシートを使用すればよいというのが区の考え方かもしれませんが、姿勢を保持できない子どもにとってチャイルドシートは単なる車の事故予防のための機器ではありません。
 
 こうしたところにも、福祉機器の捕らえ方・考え方の違いが現れます。

 *写真はミニテニスのコーナー。ラケットでボールを打つ笑顔がとっても良い。