高齢者や障碍者(杜の会の師-モロ-さんはしょうがいのガイの字をこう使います)の施設を多く運営し、また、様々な事業を展開している、社会福祉法人「杜の会」の運営する横浜市栄区にある「SELP(SELFとHELPの造語)」に行ってきました。

 活動していると、自分で事業を起こしてみたくなります。
 あるいは、必要だといっているのなら、自分でやれば良いではないか、と自分自身に問うたりします。

 障碍者のグループホームをつくりたい、就労の場がほしい・・こうした声を聞いて見に行きたくなったのが、福祉に詳しい友人が紹介してくれた「社会福祉法人杜の会」です。

 行く前に読むよう薦められたのが理事長の師(もろ)康晴さんが書かれた「出会えてよかった」

 障碍児学級の先生や養護施設の児童指導員、教護院の教護などを経験し、横浜市の授産所所長、知的障碍者授産施設長などを経験した後、社会福祉法人杜の会の理事長になっておられます。

 施設では、
・豆腐作り
・豆腐から出るおからでクッキー
・手打ちうどんやそば
・つくったうどんそばで食堂を経営
・パン屋をつくりその場で販売
・上記のパンを学校給食としておろす
・陶芸を行い食器として売っている
    (食器を型で作り同じ形を大量に作る)
・陶芸教室を開く
・コーヒー豆の焙煎
・施設の一角でコーヒーショップ
・畑を借りて農園
・お弁当を販売
など様々な事業を展開しています。

 つくるものは、素材にこだわり(国産、安心、安全)、また売れるもを作るための商品開発にも熱心です。
 ただ作って売るだけでなく、例えば、陶芸であれば、毎年、プロの陶芸家を呼び、陶芸展を行い人を集め、そのプロから技術を学んで作品に生かしています。

 施設内を見学していたら、豆腐作りをしていた方が手を止めて誇らしげに作業について説明してくださり、お豆腐とお揚げをすすめてくださいました。
 
 また、杜の会ではグループホームを複数運営しています。
 グループホームの補助は、重度になるほど高くなっていますが、グループホーム運営において、軽度だから楽で、重度だから大変であるとは必ずしも言えず、そこが運営のネックになっているそうです。
 
 横浜市では、そうした制度の不備を補うため、補助率の低い軽度の障害者に対して逆に多い補助をする優れた制度があるそうです。

 こうした制度も、長年、福祉の現場で実践してきた師さんたちの運動があってのことだと実感し、帰りの途に着きました。帰りがけには、駅前の食堂でお昼を食べて帰りました。ここの食器は、施設で作ったもの。夜になるとお酒も出しているそうです。


なかのひと