池雪小学校のアスベスト除去工事

 大田区でも四つの学校関係の施設がこの夏に吹きつけアスベストの除去工事を行います。池雪小学校でもこの夏休みを利用して吹きつけアスベストの除去工事が行われています。
 
 平成18年の予算特別委員会において、梅田小学校の体育館解体、そして、体育館建設予定地に放置されていたアスベストの成型板の例をあげ、保護者や地域住民など関係者に対し十分な情報提供と質疑の場を設けるリスクコミュニケーションの重要であることを確認した際に、区はそのようにすると答弁しています。
 
 しかし、大田区の吹きつけアスベスト除去工事において、事前の説明会が行われていないばかりか、吹き付けアスベストの除去工事が行われる事さえ施設関係者(学校であれば保護者や職員など)に知らされる事なく工事が行われているケースがありました。
 例えば池雪小学校の吹き付けアスベスト除去工事の開始は7月21日でしたが、保護者への連絡(手紙)は直前の18日。工事の説明会も、除去工事を直前に知った保護者からの要望を教育委員会が受ける形で、開催したのは前日の20日です。学校内で行われている学童保育の職員や保護者への連絡も行われておらず、池雪小学校保護者や地域向け説明会当日の要望を受け手紙が配布されるという状況でした。

 
 区は実績のある業者が工事を行っている事を強調しますが、工事の件数が増えれば、たとえ同じ事業者が除去工事を請け負ったとしても、十分な経験と知識を持った作業者が工事を担当するかどうかはわかりません。
 アスベスト除去作業の現場は、二つとして同じ状況では無く、常にその現場にふさわしい対応を迫られます。また、アスベストが飛散しないために現場が密閉されている現場は、夏場においては、特に気温も上がり過酷な作業環境になり思わぬ事故を引き起こしかねません。
 
 アスベスト除去工事などの際に、事業者・当事者、そして行政が行う工事であれば行政とが、そのアスベスト除去工事について十分な情報交換を行う「リスクコミュニケーション」の場を設けることは、想定し得るリスクを出来得る限り避けるために有効な手段です。

 今回の池雪小学校のPTA役員は、吹き付けアスベスト除去工事の行われることを知ってからすぐにアスベストの学習会を行うことを決めました。アスベストに対する十分な知識を持った上で何をすべきかを選択したいという姿勢は、アスベストを吸い込まない、飛散させないために非常に大切なことです。

 同時に、現場の施設管理者にまかせることなく、また、教育関係の施設に限らず、大田区として、今後、吹き付けアスベストの除去工事に際しては、一定程度の期間の余裕を持った事前の連絡や説明会の開催など、工事についてのルールを作ることが必要です。