東京生活者ネットワーク主催の「都心かわめぐりツアー」に参加しました。
 
 浅草から船で、隅田川-神田川-日本橋川からまちを望み、その後、東京湾に出て、豊洲・レインボーブリッジなどを見てきました。

 隅田川から台場まで水上バスに乗ったことはありましたが、今回は、隅田川-神田川-日本橋川を3時間かけてめぐる長時間のツアー。
 前日までの雨模様が一転して晴天に(陽射しが強くて日焼けが気になりました・・)。また、約30人の釣り船なので、船酔いが心配でしたが、酔い止めを飲んで、快適な船の小旅行でした。

 船は、神田川ネットの糸井さんの案内で進んでいきます。
 
 隅田川にかかる橋は、みなデザインや色が違うのだそうです。
 また、以前は川を背にして建てられていた建物でしたが、川の浄化が進み、また、川周辺が整備されてきたため、川を向いて建てられるようになっているそうです。

 川沿いに建てられているビルの中に、胴体部分をくりぬいてあるものがありました。風水なのかと思いましたが、そのビルが建設されることにより風の流れが遮断されるため、周辺住民の要望によってそのようなデザインになったのだそうです。

 遊歩道やベンチを整備したり、ワンドと呼ばれる川の水が増えたときに川とつながるスペースをつくり、動植物の生育場所としている場所も見られました。

 浅草の水上フェリー乗り場近くのワンドには、ベンケイガニがたくさんいて、カニ釣りの道具を持っていらした糸井さんに釣って見せていただきました。
 川の水を引き込み、大雨が降って川の水で生き物が流されないスペースを作ることで、生き物の生息地を確保できることがわかります。
 
 隅田川は、ワンドなどが生き物の生育の場になっていましたが、神田川・日本橋川は、一段高くなっている部分に、セキレイや鵜などが羽を休めていたり、カメが歩いているのが見えました。

 前日降った雨の影響で、川床のヘドロが浮き出し、スカムとなって川面に浮いていたり、ゴミが漂っていたりもしていましたが、それでも、川は、生き物の憩いの場になっていました。

 お茶の水付近の、江戸時代の石積みがそのまま残るあたりは、緑豊かで良い散策場所になりそうですが、遊歩道などの整備がされておらず、人が歩くことはできません。
 
 暫くすると川は、高速道路の下を流れていきました。

 現在の韓国大統領イ・ミョンバク氏のソウル市長時代の公約で、地下を流れる下水道となっていたソウルのチョンゲチョン川の上を走る高速道路を撤去し川を再生した話は有名ですが、日本橋を流れる川の上の首都高速道を撤去しようという運動もあるようです。

 隅田川流域に、リバーフロントという価値が生まれているのに比べ、神田川・日本橋川は、街に背を向け流れているという印象があります。

 ビルの谷間を、その土台を洗うように流れる川の整備は容易ではありません。また、雨水の越流水や昨今の集中豪雨など、解決しなければならない課題も多く有ります。
 しかし、以前に比べ浄化が進んできた川の親水性を高め、東京という都市の環境価値を高めていくこともまた必要です。
 

なかのひと