新しい働き方に光をあてて

 昨日は、NPOについてでしたが、今日はワーカーズコレクティブについてお話しましょう。
 
 設立5周年を迎えたワーカーズコレクティブの方達とお話しをする機会がありました。
 ワーカーズコレクティブ(略してワーカーズ、ワーコレなどと呼ぶこともあります)は、メンバー全員が出資をし、経営、労働まで担っていく新しい働き方です。「他人に雇われない」という点が、NPOなど、他の非営利事業と大きく異なっています。

 全国には、生協配送業務の受託、無添加のパンや総菜・弁当の製造販売、リサイクル品やエコグッズ・途上国女性の手工芸品の販売、編集・印刷・翻訳など多種多様なワーカーズコレクティブがあります。
 特に、高齢者の在宅介護や産後の母子・障害児者などの育児支援の分野で急成長しています。
 
メリットとしては、以下のようなことがあげられます。 
 ◎地域の中に支え合いのネットワークを作ることが出来る。
 ◎ 地域での起業や就労の機会を拡大する。
 ◎ 地域経済を活性化する。

そして、問題点は次のとおり。 
 ◎ ワーカーズコレクティブと言う働き方が、いまだ、法制化され
  ていない。法人格がないため、金融機関からの融資、事務所の
  賃貸、各種杜会保険への加入などができない。

 これまでは、効率性を求めてあらゆる場面が分業化されてきました。しかし、私達は、過度の分業体制や、私達一人一人のニーズの多様化によって、これまでの(分業体制から)生まれるサービスに満足できなくなっています。
 協働という視点のにおいて、これからの公共を担っていく主体を考えた時、このワーカーズコレクティブもまた、重要な位置をしめてくると思います。
  
 国際杜会で、ワーカーズコレクティブは、非営利組織の重要な一員として法律で認知され、税の優遇を受け、公共サービスの新たな担い手としても活躍しています。
 法制化されていないのは経済先進8カ国中日本だけです。
 今後、ワーカーズコレクティブという働き方が法制化され、社会的に認知される存在になっていくことを望みます。