まちづくりの会の紹介

 シルバー産業新聞という福祉関係の専門紙(月一回発行)に「ひとにやさしいまちづくりを進める大田区民の会」の紹介記事が連載(12回:1年間)されます。

 第一回の記事の全文を以下に。

 21世紀は人々の生活に地域社会が深く関わる。多様な主体が生活する地域でどのように課題に対処していくのか。豊かな包容力をもって情熱をくみ上げ人々の力を結集していく術は。「ひとにやさしいまちづくりを進める大田区民の会」は、障害者、高齢者、子どもたちや子育て家庭など、バリアフリーのまちを必要とする当事者を中心に、たくさんの協力者とともに作られた市民活動グループ。今月号からその活動ぶりを、メンバーのひとり大田区議の奈須りえさんにレポートしていただく。

【様々な顔をもつ66万人の都市】
 「ひとにやさしいまちづくりを進める大田区民の会」は、01年1月に東京都大田区の障害者団体や高齢者団体、ボランティアグループのメンバーなどが個人、団体を問わず集まり、福祉のまちづくり懇談会を開催したことが発端となった。
 その後、区内施設のバリアフリー点検や道路改良工事に際しての事前点検など、当事者と区が協力してバリアフリーの効果をあげるための作業を行なってきた。こうした機会を重ねていくうちに、当事者が組織をつくり働きかけていくことが大切であることを認識し、02年3月に「やさしいまちづくりの会」はスタートした。
 東京都大田区は、人口66万人。面積は55k㎡。東京都の南部に位置し、南は多摩川をはさんで神奈川県川崎市に、東は東京湾に接する。住宅や工場が密集する商業・工業地域から、田園調布、雪谷、久が原などの比較的緑の多い住宅地まで、様々な顔を持つ。私たちは、この大田区で、名前のとおり「ひとにやさしいまち」をつくることを目標に活動を始めた。
 【蒲田駅周辺のバリアフリー点検】
 会が発足して最初に取り組んだのは、蒲田駅周辺のバリアフリー点検だった。 
 ワークショップを通じて事前にやさしいまちの目標イメージを明らかにして行なったバリアフリー点検は、課題別の5つの分科会(公共交通と駅舎・バス停、道路、建物・トイレ、放置自転車、子ども・教育)で行なわれた。結果は、報告会で発表するとともに、提言書としてまとめられた。
 現在は、その際に明らかになった課題の解決に加え、その後見えてきた問題に取り組んでいる。
 「やさしいまちづくりの会」発足以来2年間の活動を通して、バリアフリーがまだまだ当事者の立場に立って取り組まれていないと感じる。また、昨今、行政と市民との協働といわれているが、企業がその輪の中に入らなければ「ひとにやさしいまちづくり」は進展していかないことを実感している。
 これから1年間、私たち「ひとにやさしいまちづ
くりの会」の活動をこの欄で紹介していく。どうぞお付き合いを。