母子家庭の方から、保育園入園について、ご相談を受けました。

大田区の認可保育園における一人親家庭の入園状況について調査しましたのでご報告します。


■大田区の保育園入園状況■

大田区の今年4月の入園申し込み総数は、2785件そのうち、入園出来たのは1997件で、71.7%の方が入園出来ています。

■大田区の一人親家庭の保育園入園状況■

これを一人親家庭で見てみると申し込みが181件。うち、145件が入園しています。

母子・父子家庭の打ちわけでみると、母子家庭が178件中145件入園率79.8%。父子家庭が3件中3件で100%でした。

大田区では、一人親家庭への加点が3点で、フルタイムで働いていれば、満点が22点ですからそれに3点加算されるので、入園の希望者の多い地域であっても入園はしやすい状況になります。

父子家庭が3件申し込んで全員は入れているのもそうした背景も影響しているのではないかと大田区でも分析しています。

一方で、母子家庭での入園率は全体の入園率71.7%に比べ、約10ポイント高くなっていますので、3点の加算が、一定程度効果のあることがわかります。

今年の入園で見れば、母子家庭の33件が入園できていません。これらの方たちが、どうしたかについて、大田区として個別の調査は行っていないそうです。

■入園できなかった方たちはどうしているか■

これを、入園できなかった方たち全てへのアンケートでみると、

①育児休業継続

②職場同伴(自営業の場合が多いと推測される:大田区より)

③親類預託

の順に多いことがわかります。

母子家庭で入園を希望したものの、入園できなかった36名は、はたしてどうしているのでしょうか。

 先日の貧困の問題について報告しましたが、貧困が深刻な問題になっていること。貧困の影響が、女性に多くみられること。などがデータから読み取れたわけですが、それでは、自治体として取り組むべき貧困対策とは何でしょうか。

現状における保育園入園の基準は、就労状況や家族の状況が大きく、経済状況についての評価はあるもののだからと言って必ずしも入園ができるわけではありません。

育児が困難なこうした家庭に対して、はたして、大田区は、現状のしくみのままでよいのでしょうか。

 

*今回は、一人親家庭の入園について特に焦点をあててお話ししているわけですが、待機児を出すことそのものに、大きな問題があるわけで、そのあたりについては、以前にも報告しています。

大田区の現状から考える待機児対策~0歳1歳対策とワークライフバランス・費用負担の公平性の視点から~