民営化・民間委託

 昨年の区立保育園6園の民営化発表についで、今年の7月15日のこども文教委員会において、7園の区立保育園の民間委託が発表になりました。
 
 昨年の区民センターでの説明会も聞きに行きましたが、今回と、前回とでは、保護者の反応が大きく異なります。
 それは、前回の民営化が、発表時に在園していた園児が卒園してから行われるのに対し、今回発表された保育園の中には、西蒲田保育園や山王保育園のように、来年の4月から民間委託されてしまう園があるからです。
 
 説明会では、区から、
1.今後の日程の概要(素案)
2.「利用者アンケート」のご協力のお願い(案)
3.大田区立西蒲田保育園連絡協議会要綱(案)
4.大田区西蒲田保育園運営委託事業者選定委員会設置要綱(案)
が配布され、それぞれの説明の後に、質疑応答がなされました。

 質疑は活発になされましたが、それらのほとんどは、
●急に民営化が発表になったことでのこどもへの影響の不安
  ・民営化により良い業者が保育園を運営するのか
  ・引継ぎ期間が十分か
●当該園になってしまったことへの疑問
から端を発しているように感じました。
 民営化の良し悪しではなく、それ以前の心理的な問題が大きく影響し、具体的な民間委託の内容にまで話が進められていませんでした。民間委託は、保護者が安心してこどもを預けられる状態で、なされることが大切です。
 
 民営化や民間委託は、保育に限らず、様々な分野でとられています。
 大田区でも、学校給食や保育園の給食の民間委託がすすめられています。また、本年4月からは、図書館の民間委託も始まりました。
 民営化・民間委託によって、◎経費削減◎サービスの質の向上◎多様なニーズに応えるサービスの提供を可能にする。などのメリットがあげられます。
 今後、民間活力の導入・区民との協働、という名の下、様々な行政施策に、民営化や民間委託の手法がとられていくことになるでしょう。
 
 しかし、今後、何を民営化し、何は公務員が担っていくのか。どの分野にどれくらいの税金を投入し、どれだけのサービスを得られれば、私たちは満足するのかということに、私たち区民は、もっとかかわっていかなければなりません。
 
 今後の、保育園の民営化が、当該保護者のみの問題では無く、大田区の保育(=子育て支援)をどのようにしていくのかという視点で論じられていくことを望みます。