大田区の放置自転車は、蒲田駅が都内ワースト1になったことがあり、また、その後も、ワースト10に入っているなど、現在も解決されていない大きな課題のひとつになっています。

 江戸川区の放置自転車対策について「開発対策特別委員会」で視察しました。

 平地の広がる江戸川区は、環境によい乗り物として自転車利用を推進しようとしています。
 
■自転車道路の整備
 車道にブルーに塗った自転車レーンを設置し、歩行者・自転車・車、の通行整備を試行しています。
  
■放置自転車は、その日一日近くに収容し、有料で返却する
 
 大田区では、放置された自転車をトラックで撤去しています。
 自転車を放置した人は、遠くの保管場所まで取りに行く上、返却のため¥3000を支払わなければならないため、とりに行く区民も少ないのが現状です。
 
 しかし、江戸川区では、放置した人は、その日のうちに費用を支払いさえすれば、自転車を放置した人は、乗ってきた自転車で帰ることができるため、放置した自転車は持ち主に戻ります。
 
■放置自転車をなくすための駐輪場の整備

 江戸川区には、鉄道の駅が12。そのうち10駅の放置自転車対策が終了しているそうです。
 そのうちの、堀駅の機械式駐輪場、葛西駅の地下駐輪場をみました。

 地下に広い駐輪スペースを確保する、IDカードで管理する機械式駐輪場を設置するなどして、狭いスペースに多数の自転車を駐車できるようにしています。

 一日の乗降客数が、蒲田・大森駅に比べ格段に少ないなど、江戸川区での取り組みを、そのまま大田区で行うことは容易ではありません。

 しかし、一方で、江戸川区では、駐輪場の設置は、国や東京都の補助金や財調によって行い、放置自転車対策にかかる維持費用を、自転車利用者が支払う利用料金や自転車を放置した人が支払う引き取り費用でまかなおうとしています。

 現在、区の持ち出しは9000万円程度ですが、今後、駐輪場の利用割合が更に上がることで、この持ち出しを2000万円程度にまで下げていこうとしています。

 蒲田駅周辺に放置自転車対策のため、放置自転車を撤去・保管するなど莫大な予算を投入している大田区ですが、現在の取り組みでは、長期的な解決策には全くなっていません。

 放置自転車対策のための調査にまで予算を投入し、今後の取り組みはどうしていくのでしょう。

 大森北一丁目開発は、放置自転車対策のため「大田北行政センター」を移転しないと説明してきましたが、先日の開発対策特別委員会において、地下1階に設置される駐輪場は平置式。二段式や機械式の駐輪場にすれば、更に収容台数が増えますが、二段式は使いにくいため設置しないと区は説明しますが、区内各地で二段式駐輪場は活用されています。

 せっかくの放置自転車対策のよい機会である「大森北一丁目開発」においていも、区の放置自転車を解消しようという姿勢は、残念ながらみられません。


なかのひと