食品廃棄物の排出量は年間2000万トンにも上るといわれています。
 この2000万トンの食品廃棄物のうち、食品工場などから出る産業廃棄物のリサイクル率が48%程度なのに対して、外食産業、スーパー、小売店などが出す一般廃棄物は、そのほとんどが、焼却埋め立て処分されています(リサイクル率0.3%)。
 
 重量で一般廃棄物の約三割を占める食品廃棄物のリサイクルを進めることで、

①環境を保全し
②輸入に大きく依存する飼料に転用することで、食料自給率を引き上げる

という狙いから、食品リサイクル法が成立しました。

 食品リサイクル法により、食品ごみを年間100t以上排出する事業者は、平成18年度までにリサイクル率を20%に高めるという数値目標が課せられ、実施率20%の目標が達成されないなど、再生利用等への取り組みが不十分な場合は、企業名等を公表したり50万円以下の罰金が科せられるなど罰則があります。

 法律はできましたが、実際に有効なリサイクルが行われているかといえば、必ずしもそうではないようで、使い物にならない堆肥などが作られ農家に受け入れ拒否されている現状もあるようです。

 こうした背景の中、この4月より大田区の城南島でふたつの食品リサイクル施設が稼動しています。
 
 「バイオエネルギー化」する工場と「家畜のえさ=飼料」にする施設です。
 
 私たちの食生活・ライフスタイルが生んでいる、多くの食べ残しを、どのようにリサイクルしているのか見学に行きます(詳細は”お知らせ”をどうぞ)

 特に動物のえさ(=飼料)にする場合には、もとの食品ごみは、コンビにやスーパーから排出されるごみですから、プラスティックの容器に入れられていたり、包装されています。(おにりぎり・お弁当・レタス・カイワレ大根・しいたけ・肉・魚・漬物・・・・全部そうですね)

 これらはきちんと取り除かれてえさになるのでしょうか。

 一方で、食品リサイクル法の20%リサイクルは、脱水や乾燥なども認められていて、100トンの排出量を、脱水することにより80トンに削減したら、それでリサイクルを達成したことになります。

 手間をかけて運んで、水を飛ばして軽くして、結局は埋め立てたり焼却したりする。

 それらのコストも含めた食品代を私たちは支払っているわけです。

 一概にはいえませんが、厚生省の食品廃棄物推計と農水省の食糧需給表から、日本は、2800万トン以上の食料を輸入し、1700万トンを食べずに捨てているといった見方をしている方もいます。
 
 私たちの食のあり方を考え直すきっかけになる「食品リサイクル」の問題です。