廃棄物等の埋め立て処分計画について東京都との懇談会

 これまで不燃ごみだったプラスチックを焼却する理由として「埋め立て処分場の延命」があげられています。それでは、埋め立て処分場はどのような状況になっているのでしょうか。

 都市整備委員会では、改定になった「廃棄物等の埋め立て処分計画」について東京都と懇談を行いました。

 私たちの出すごみを埋め立てていることをご存知の方は多いと思いますが、どこへ(場所)どんなもの(埋め立て物の種類)を、どの位(量) 、どのように(方法)埋め立てられているのかは意外に知らないものです。

 23区が、これまで不燃ごみとして埋め立てていたプラスチックを焼却すると言っているのも、埋め立て処分場がいっぱいになるので量を少なくする(=燃やして灰にする)必要があるというのがその理由でした。

 23区のごみは、東京都が管理している埋め立て処分場に持ち込まれ埋め立てられています。東京都が策定した埋め立て処分計画について、東京都の港湾整備部、環境局廃棄物対策部と懇談会を持ちました。

◆どこへ(場所)
 現在、埋め立てられているのは、中央防波堤の外側=新海面処分場です。
 新海面処分場は、いくつかの利用区分に分かれていて、その利用区分によって埋め立てるごみの種類が異なります。
 上記の「利用区分」をクリックするとB〜Fまでブロックごとに記されている図があります。

◆どんなもの(埋め立て物の種類)
 この図のB〜Eには、家庭ごみに加え産業廃棄物や下水道の汚泥なども含めたごみが埋め立てられ、GとFには、しゅんせつ土砂(港湾利用する場合、海底の深さを確保するため取り除く河川から運びこまれた土砂・)や建設発生土(ビルを建てる際に廃棄しなくてはならなくなった土)を埋め立てます。
 
 おおよそで、B〜Eの面積3に対してGとFあわせて1の割合でしょうか。

 GとFはもともと埠頭や建物を建てることを想定しているため、ゴミなどのふわふわしたもので埋め立てることがふさわしくない、ゴミ埋立地として想定されていない土地です。
 一方のB・C・D・E・Fが私たちのごみを埋め立てるための用地となります。

◆どのくらい(量)
 東京都が策定した埋め立て処分計画の2ページ目の表をみると良くわかりますが、今回の改訂によって、大幅に変わるのは、焼却によって減量されるプラスチックの部分です。 
 
 しかし、実際に、埋め立て処分場の1/2以上を占めているのは、しゅんせつ土や建設廃棄物であることに私たちは注目しなければなりません。
 また、産業廃棄物総量にも匹敵する都市施設廃棄物とは、下水道に流れてくる汚物・土砂ですが、これらの処分量も見逃せない大きさです。

 埋め立て処分場に持ち込まれる計画総量は、平成19年から33年で3,332万m3。そのうちの一般廃棄物は1/8程度。その中の体積で1/2を占めるプラスチックの焼却のみをもってしか埋め立て処分場の延命を図ることのできなかった計画は、埋め立てを行わなければならない生産と廃棄の根本的なサイクルから目をそらした不十分な計画であると言わざるを得ません。

平成17年度の埋め立て実績は次の通りです。

廃棄物系・・・・・・124㎥(36.9%)
 一般廃棄物       85㎥(25.3%)
 産業廃棄物       20㎥(5.9%)
 都市施設廃棄物     19㎥(5.7%)
土砂系合計・・・・・212㎥(63.1%)
合計・・・・・・・・336㎥(100%)

◆どのように
 埋め立てる場所があれば、ただ埋め立ててよいというわけにはいきません。
 埋め立てることにより、更に、土砂のしゅんせつを余儀なくされ、更なる埋め立てとしゅんせつを繰り返せば生産と廃棄のサイクルは破綻します。

 当然、安全性や環境への対策も十分にとっていかなければなりません。