地面に蓋する開発が、道路陥没を招く可能性 降った雨が土に浸み込まないと地下水位が下がる

地震による被害は、表層地盤に影響を及ぼします。
地面の上部の地盤は、川を埋めたり、山を切り崩したりしているうえ、家の基礎が有ったり、上下水道などが埋められていて、人の手が加わっているからです。

リニアの問題で、地盤の資料を集めていた時に、みつけた大田区が昭和45年に東京都に委託した調査に書かれていました。

外環道は、陥没事故の陰に隠れてしまいましたが、東京都の下水管が下がって、
管が剥がれています。
外環道陥没 下水管沈下

シールドマシンの振動が、表層地盤の下水管周辺に伝わり、管が下がり、管内部がはがれたということです。

しかも、人の手が加わると、地表は、建物やアスファルトやコンクリートなどで覆われるので、雨水が地下浸透しにくくなり、地下水位が下がります。

あらためて、外環道の調査結果をみたら、外環道NEXCO 報告書

空洞は、透水性の高い武蔵野礫(れき)層などにできていました。
地下水位が下がって空洞ができた可能性があります。

だったら、なぜ、東京駅などで地下水位が上がっているの?
と思われる方もいると思いますが、
それは、開発前までの地下水を含んでいた地層等に代わり、コンクリートの地階空間が置き換わるからで、この置き換わりにより、地下水位が上がるのだそうです。

この置き換わりにより、1995年までの10年間、東京都で地中水分約2082万㎥が消滅したと試算されています。

一見、地下水が戻ってきたように感じられますが、
そう単純なことでは無いのですね。
これも、資料を探していて、見つけました。(97年日本水文科学会誌第27巻第三号高村弘毅立正大学名教授)

このことは、
国土交通省もわかっているようで、
外環道について、地下水位を調べています。

Tokyo Ring Step_外環・外かん_東京外環地下水検討委員会

東京の過去100年間の平均気温は3・3度上がりましたが、ここでも原因の大半(約8割)は、地表を蓄熱性の高いコンクリート等で覆うヒートアイランドで、二酸化炭素は2割に過ぎません。(国立環境研究所より)


地表をアスファルトやコンクリートで覆う、というのは、
大変なことをしているのだ、ということです。

道路陥没も気温の上昇も、
行き過ぎた開発への反省なく解決できません。

 

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