増便は貨物のためだった 新飛行ルート 

 

羽田空港対策特別委員会で、羽田空港に視察に行きました

昨年もこの委員会の委員として視察に行きましたが、3つの新たな学びがありました。

その、ひとつが、増便の要因が、貨物だということの確認が取れたことです。

私は、新飛行ルート検討段階から、増便は人よりモノではないかと考え、説明会で
説明員に質問していて、旅客機は半分は貨物を同時に運んでいる、と言う説明を受けていました。

当時、私は、議会で以下のような発言をしています。

2019年3月の記事から

羽田空港飛行ルート変更案、松原忠義大田区長は、認めて区民・都民の空の権利を破棄するのか、守るのか | 奈須りえオフィシャルホームページ

 

蒲田の説明会で、

旅客機は、半分は貨物を同時に運んでいるという説明員の説明
は、

この
増便が、観光客ではなく、貿易自由化に伴う物流の問題

だということを教えてくれます。
二国間貿易協定に伴う農産物等の流入です

 

大田区の臨海部に、大田区が、優遇して、物流冷蔵倉庫ができたことも、私の、考えを裏付けていました。

羽田空港への委員会視察でいただいた資料をみると
コロナで落ち込んだ旅客数ですが、昨年コロナ前に戻り
ピークだった2018年に比べ
総旅客数は、8,605万人が、8,797万人に増えました 192万人増

これを、国内線国際線で細かく見てみると、
国内旅客数は、6,789万人が、6,505万人と 284万人も減っていますが
国際線旅客数は、1,816万人から2,292万人と 476万人も増えています。

 

コロナの影響が元に戻り、海外からの観光客が増えたなら、双方ともに、元に戻るはずですが、
国内線は大きく落ち込み、国際線が増えている


さらに注意深く 羽田空港の乗降客数の推移のグラフを見ると 乗降客数の減は 実は2019年のコロナ前から始まっています

2024年の国際線乗降客数の増は
円安
それに規制緩和による外国人労働者の来日が上積みされている可能性も否定できません

しかも 悲しいなあと思うのは

では、日本人はどうか
と言えば
国内線に乗る人も減って来ているうえ、

パスポートの所持割合も減っているそうです
sankei.com/article/202506

旅券統計(2025年1~12月)R7年2025

グローバル化で
同じように
日本人も、国内外で、自由に旅行し、ビジネスチャンスを得ているならともかく

この実態は アンフェアな日本の民主主義が招いた結果にほかならない

と私は思うのです

しかも 便数が増える背景に
貨物便の増が有ります

輸入依存
供給地近くに降ろせば
輸送費も保管経費も軽減できますね

臨海部の交通渋滞を招き
都市部の一極集中は加速し、

上半期の新築マンションの販売価格をみたら、
千葉県は、首都圏の中でも下落していました。

 

s2025-16株式会社不動産経済研究所 首都圏新築マンション市場動向

これら、マンション価格の推移と物流との直接の原因が、どこまであるかわかりませんが
大田区の航空関連会社は、空港近くに住めば、家賃補助するなど、羽田空港周辺の住宅需要を
上昇させる要因になっています。

 

輸入に依存する構造を造り
さらに、新飛行ルートで東京に集中させ、携わる人を増やし、
住宅も消費も増え、一極集中のスパイラルに拍車をかけているのが

この新飛行ルートの一つの側面と言えると思います。

 

今日はここまで

残りの2つは、また