東京の気象観測地点は、それまで、大手町にありましたが、
2014年に、北の丸公園の風通しの悪い林の中に移転しました。
これにより、晴天の日中の気温が高く出るようになり、年間平均気温が低くなるそうです。
近藤純正先生の「身近な気象のふしぎ」に
身近な気象のふしぎ – 東京大学出版会
そう書いてありました。
調べたら、気象庁の資料も見つかりました。
気象観測地点移転大手町北の丸公園
資料には、
天気予報で目にする「東京」の気温などの傾向が変わるため、利⽤者へ⼗分な解説が必要
とあり、年平均気温が下がることも指摘されています。
一方で、気になったのが、移転先の風の環境についての言及がなく、
「天空開放度」が確保されているから、移転にふさわしいと書かれていることです。
小学校で習った「風通しの良い」場所であるかの検証が行われず、移転されています。
百聞は一見に如かず
現地に行ってみました。
以下の通り、周辺が林の中に測定場所がありました。
当日は、大手町から、北の丸公園まで歩いたのですが、
お濠と露場(観測場所)の風を比べたら、露場の風通しが悪くなっていました。
最初にご紹介した近藤純正先生の御著書から
晴天の日中、風通しの悪いところだと、太陽からの放射で暖められた地面からの放射が起きにくく、最高気温は高くなる
夜間、風通しが悪いと、温まった地面からの熱放射が進んで気温が下がり、低く観測される
ということだと思います。
気象庁の資料には、
風の影響の言及が無かったので、詳細なデータを今度調べてみようと思います。
気象庁の資料にあるように、
気象庁の移転により大手町の観測所での測定ができなくなったため、長期的に観測を続ける場所として、近くの北の丸公園が選ばれたようです。
• 最初のうち、「東京の気温」と「利⽤者の生活感覚」にズレが生じる可能性
と気象庁の資料にもありますから、
私が感じている、
近年、夏に、39度、40度と言う報道もありますが、
体感がそれほどでもなかったのは、こうした測定点で気温を計っているからかもしれません。
動画もとりましたので、周辺がどんな感じがご覧ください。