先日の議会質問で、
東京など主要な都市の主な気温上昇は、
いわゆる二酸化炭素が原因の地球温暖化ではなく、
地表をアスファルトやコンクリートなど蓄熱性の高い人工地盤で覆ったことなどによる
ヒートアイランド現象によるところが大きい
ことをとりあげました。
国立環境研究所などでも、研究結果をもとに、公表しています。
元の研究を読むとさらによくわかります
近藤純正「基準34地点による日本の温暖化量」
この、
地表をアスファルトやコンクリートなどで覆うことは、
都市部の気温上昇を招くだけではありません。
9月11日の豪雨は、大田区の上池台はじめ深刻な浸水などの被害をもたらしました。
小池小学校は浸水して給食室が使えなくなりましたし、その南側の、私の事務所も、30センチメートルくらい浸水しました。
こうした都市部でおきる浸水被害は都市型水害と呼ばれています。都市型水害の要因を大田区も一員の東京都総合治水対策協議会は、
①地表がアスファルトなどに覆われていることによる流域の保水・遊水機能の低下
②地下利用など土地利用の高度化が進んでいることによる被害の増大
③ヒートアイランド現象や地球温暖化が原因と言われる集中豪雨の発生
と説明しています。
「いま東京でたびたび起きている水害は、むかし、畑や林などだったところに家が建ち、アスファルトの道路が出来て地面をおおったため、雨が一度に川へ流れ込むのがおもな原因です。このような水害を防ぐため、河川の改修や下水道の整備のほか、雨水を一時的にためたり、地下にしみこませたりする取り組みを含めて総合治水対策といいます。」
と書かれ、
開発が進む前と
その畑や林だったところを開発した後のまち
の二つのイラストを並べ、
「ビルや家がたくさん建ったので水害がたびたび起きるようになりました」
と説明しています。
森豊かな値は、天と地がうまく調和し、水利は確保され、
災害も起こらなかった。
明治維新以降様々な事業がおこり、と続く長野県有林の碑の記述につながります。
呑川がどんどん深くなっているのも、
下水管が深く太くなっているのも、
昔土だったところがコンクリートやアスファルトにかわり、
雨水が地下浸透しなくなったことに関係しているのです。
1990年代前後の東京都議会で、こうした議論が行われていましたが、
次第に論調が変わり、
2007年の京都議定書をの頃を境に、
原因を、温暖化、というあいまいな言葉で説明するようになっていますが、
今も、調べれば、出てくることです。