大田区が、先日の参議院選挙で、不在者投票分を二重計上したことで、実際の投票数と合わなくなり、白票を入れた問題で、
8月15日(水)総務財政委員会が開催されました。
委員会報告の内容は以下の通りです。
参院選投票事務不在者投票二重計上 | 奈須りえオフィシャルホームページ
気になるのは、いま、この国では、全ての事務の対面、書面をデジタル化しようとしていることです。
令和4年6月3日_デジタル還俗に照らした規制の一括見直しプラン
その中にある、マイナンバーカードの市民カード化構想では
マイナンバーカードを使った期日前投票宣誓の省略に利用したり、期日前投票と当日投票の二重投票の抑止になる事例もあげています。
20241121マイナンバーカードの市民カード化構想 p100、p101
この問題で、選挙事務をマイナンバー利用して、ネット投票にもっていこうとしているのではないでしょうか。
大田区は、選挙管理委員会事務局長をかえ、後任に、総務部内部統制・情報セキュリティ担当課長を置いています。
私は、昨年の決算委員会で、マイナンバーカードを行政サービスに利用する市民カード化の問題を取り上げ、選挙や図書館への活用が、憲法が保障する表現、内心、投票の自由を侵害する問題について、指摘しています。
大田区は、
図書館への利用ではありますが、抵抗感を感じる利用者への対応などの課題があると答弁しています。
こうした、
区民、国民の抵抗感を、民主主義の問題にすり替え、憲法が保障する表現、内心、投票の自由を侵害し、奪うことがあってはならないと思います。
以下、2024年決算委員会の質疑と答弁
==========================
◆奈須 委員 マイナンバーカードを行政サービスに利用する市民カード化の中でも、選挙と図書館への活用は、憲法が保障する表現、内心、投票の自由を侵害します。
大田区は、マイナンバーカードを図書館利用しても、個人情報は利用できないから大丈夫と区民に誤解を与える答弁をしていて心配です。
マイナンバーと読書記録は直接ひもづかないものの、区が法令や条例で定める場合を除きと、特区や個人情報保護法などの改正で企業や行政が利用できる仕組みがあるからです。
そこで伺います。読書記録や個人情報を、第三者に提供しない図書館の原則を破るマイナンバーカードの図書館利用は、すべきではないと考えますが、いかがでしょうか。
◎大田図書館長 マイナンバーカードの導入にあたりましては、図書館システムの改修や十分なセキュリティ対策を講じるほか、抵抗感を感じる利用者への対応などの課題があると考えております。
引き続き、図書館DXの取り組みの中で先行自治体の利用方法や導入における課題の調査・研究を進めてまいります。