大田区民に知らされず行われた小型機でのB滑走路西向き試験飛行、行われないAC滑走路都心上空着陸ルート
川崎市が求めていた試験飛行が昨年末に行われ、80dbを測定したそうです。
使われた試験飛行機が小型機だったことや、正確には離陸ではなく、着陸で入ってきてそのまま滑走路を行き過ぎて、B滑走路を西向き殿町方面に飛ばしたようです。
80dbを測定するなど、B滑走路西向きの影響の大きさを伺えますが、飛行ルートを変えるときには、大田区と協議と約束している肝心の大田区民には試験飛行が行われることさえ知らされていません。
しかも、使われた航空機は、小型機ですから実際の飛行より騒音影響は小さくなります。
しかも、国は、B滑走路西向き離陸を提案していますが、着陸で入ってきた航空機を着陸させず、そのまま、殿町方面に飛ばすという「ゴーアラウンド」のようなかたちで、殿町などの上空を飛ばしたにすぎません。着陸機は、燃料も少なく、小型機で騒音影響が小さいうえに、さらに騒音影響が小さな状態で試験飛行したことになります。
それでも、騒音は、80dbと聞いていますから、実際の飛行ルートで飛んだ時の騒音の大きさが心配されます。
フライトレーダーだと、石油コンビナート上空も飛ばしておらず、試験飛行と言っても、慎重な試験飛行で、国の提案する新飛行ルート案が、いかに、危険性をはらんだものであるか推測されます。飛行ルート案決定前の試験飛行で万万が一の事故でもあれば、それこそ進められなりますからね。
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000093477.html
www.mlit.go.jp/common/001148141.pdf
AC滑走路北からの着陸ルート試験飛行を多くの住民が希望していますが、未だに行われていません。
社会実験と称したお試しが行われるのは、提案する国や、それで儲けようとする事業者がらみの事業ばかり。
自動運転、レンタサイクル、観光船、インフラは税金で整備しているのに、利益は一部の事業者の株主に流れ、インフラ整備した税金の負担も十分にするかどうか、収支モデルさえ示さず、莫大な税金まで投入して「ビジネスモデル構築のための社会実験」は粛々とすすみます。
その熱意で、リスク回避のための試験飛行もぜひ行っていただきたいものだと思います。