区長の独断で、箱モノで密集させる学校敷地 こどもの為でも区民のためでも無かった「東調布中学校の建替え」

東調布中学校の複合化は、最低限の校庭を確保した以外の敷地いっぱいに箱モノがひしめき、高さも21m。

隣接する住宅地は第一種低層地域で10mしか建ちませんし、今、建っている床面積6484平米が、12595平米と約二倍ですから、近隣住民が驚くのも無理ありません。

教育のためを名目に、箱モノがこどもの教育環境や地域の環境を悪化させているとしか思えません。

しかも、地域住民からの反対の声がありながら、無理やり推し進めた結果ですから、あきれます。

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大田区は、よく、地域の皆さまが合意したから、と、町会や地域の団体の合意をもって、大田区民全体の合意のように言いますが、これも、都合よく使ってきたのだということが見えてきます。

無理やり建築計画を進めようとする区に対し、合意を取ったはずの地域住民が、異議を唱えているのです。

区が、一方的に合意が取れたことにしているだけで、地域住民は、合意していなかったのです。

 

しかも、当初から反対の声が大半で、合意が取れていなかった計画を、コの字型というレイアウトの合意をもって、詳細な設計まで【合意した】ことにして、進めています。

 

東調布中学校の複合化は
意図的に、区の独断で進めている可能性が高い
のです。

 

経緯を時系列で、追うと、

地域との8回の協議会で合意を得られず

令和3年に開催された
9回目の協議会でも、図書館を入れることには反対の意見が多数をしめ

この間の地域住民とのやり取りの中で
合意を得られたわけでは、無かったことがわかりました。

にもかかわらず
区はこの案を地域にポスティングし、アンケートまで取って合意が取れたことにしているようですが
このポスティングを見たという、地域住民がいません。

ところが、区は、
今年、
6月26日に地域住民への説明会を開催し、
合意が取れていなかった9回目の協議会で配ったものとも異なる計画図を出してきたのです。

 

この案は、令和3年1月15日に大田区議会こども文教委員会に(最初で最後に)報告された内容とも違っています。

 

地域住民は、
意義を唱えますが、
区は耳を傾けようとせず、

 

10月28日に仮校舎の説明会
建替えの建築確認申請を出すための中高層説明会を強行しようとします

 

ところが、
納得できない地域住民の
強硬な反対の声で、説明を許さず、中高層説明会を中止に追い込んでいます。

その後、
地域住民の要望で、

11月25日にはこれまでの経緯についての区と住民とのすり合わせが行われ

東調布中学校複合化計画は合意が取れていなかったことを区と確認したところです。

区は、地域協議会等これまで区が行ってきた
地域住民との間の合意が取れていないことは認めたものの、
必ずしも区民との合意が無くても、計画は進められるとする大田区という姿勢です。

住民は、このまま進めれば、禍根を残すことになると言っています。

私も、東調布中学校の改築で、

このまま区の計画を押し通せば
大田区の地方自治は、崩壊と思っています。

100%
一致させることまでは、できないとしても

前段階での検討や手続きは行政がしても

発意は、住民にあるべきです。
そもそも、住民がやりたくもない案を、全体の奉仕者である大田区行政が
もっと言えば、大田区教育委員会のもとにある大田区の教育行政が
住民に持ち掛けること自体が、おかしいと思います。

 

大方の住民の合意さえ得られない計画だと区が認めながら進めることは
区の=区長の独断に他なりません。

地域住民は、このまま進めれば、禍根を残すとまで言っています。

 

地方自治は、民主主義の学校と言われます。

地方自治の崩壊は、大田区の民主主義の崩壊が始まったということです。

選挙で選ばれた区長と議員とで
区政を進めても、公平、公正な民主主義を守れるとは限りません。

そこには、
全体の奉仕者の存在と
丁寧な合意形成が必要だということが
東調布中学校の事例からわかります。

だから私は、フェアな民主主義を掲げています。

 

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区は、現在、建て替えを前提にした仮校舎のプレハブ建築を始めていますが
これも、区民の合意がとれていない計画をもとに進めていますから、区の独断で進めていることになります。

区民と区との食い違いのもとは
複合化です。

ただでさえ、十分な校庭をとれないくらい、敷地に限りのある中に

【1】図書館をいれ
【2】郷土資料館を入れ
【3】武道場を入れたことで

建物が高くなり21m
プールは屋上で
敷地内の床面積は2倍に増えます。6484平米が 12595平米

 

【1】図書館は
元あった大田図書館で引き続き運営することが可能です。

大田図書館の書庫と集配機能は移転せず、書架と受付部分はそのまま空いています。

【2】郷土資料館の床面積は僅かかもしれませんが
なぜ、学校の中に入れる必要があるのか理解に苦しみます。

 

【3】武道場は必ずしも、体育館と別にする必要は無く、体育館と兼用で良いはずです。

 

結果、プールがこの東調布中学校の計画でも、屋上に配置されています。

温暖化でさらに暑くなのに、重くなるので柱も梁も重量に耐えるよう、防水加工にもお金をかけて
屋上です。