羽田空港増便は安全性や騒音の問題に加え「排ガス」も問題にすべきではないか のコメントにお答えします
ルート変更について、安全や騒音にフォーカスが充てられているが、排ガスはどうなのか、というご意見をいただきました。
以下のようなコメントをいただきました。
奈須さん、こんばんは。いつもお世話になっております。この羽田ルート変更に関していろいろな情報、問題提起をしていただき本当にご苦労様です。
この問題は航空機の安全や騒音の問題にフォーカスが当てられているようですが、私は羽田発着枠の増強に伴う航空機が発生させる排出ガスの影響に関しては(意図的に)全く抜けていると考えます。
大阪空港では以前そうした調査が行われていたようですが、羽田に関しては、騒音の問題だけが先行している気がします。航空機は省エネ、低騒音のエンジンが開発されているという「聞こえが良い」話ですが、実際の排出ガスの量は自動車に比べればとてつもないボリュームです。国交省及び大田区はその点を明らかにするべきだと考えますがいかがでしょうか?
その通りだと思います。
実は、この問題を委員会で話し合った当初私は、環境アセスメントをすべきではないかと羽田空港対策特別委員会で発言しています。
ただ、環境アセスメントは、建設などに対する影響が対象になっているとされているので、
●こうした空港の共用が変わるは、環境アセスメントの対象ではないか。
●共用を変えることができる背景にはD滑走路の建設がある。よって、D滑走路建設の際の環境アセスメントのやり直しをすべきではないか。
それに対し、行政も、そして、羽田空港対策特別委員会委の委員も、同意していなかったという経緯があります。
実際、D滑走路建設時に、大田区は、排ガスの測定項目について、工事車両や空港施設共用も含め、ダイオキシンや浮遊粒物質、窒素酸化物、など測定項目を増やすよう意見を述べています。
環境影響評価法=環境アセス法は、アセスの条件が変わった場合、アセスのやり直しができるとされており、これをたてに大田区が強硬にアセスのやり直しを言うべきだと思っています。
そうした意味では、アセスの条件には、機種(飛ぶ飛行機の種類)や数もあり、今回の小型化による増便はまさに対象になるという理屈が成り立つはずなのですが。
区長、議員がその気になっていないことは非常に残念です。