飛行機が東京の低空を飛ぶ羽田空港増便、飛行経路変更の論点整理
羽田空港増便とそれに伴う飛行経路変更の問題について、簡単に論点整理しました。(整理不十分ですが)
羽田空港増便問題の論点整理
1. 羽田空港増便問題とは
経済再生のためにアジアをはじめ世界の成長力を取り込むことが重要。
「国際競争力強化」
「訪日外国人旅行者のさらなる増加」
「国内各地への経済効果の波及」等の観点から
空港処理能力の拡大を含めた首都圏空港の更なる機能強化の必要。
2. 羽田44.7万回(39万回/2012年度実績);2014年3月国際線3万回増
→さらに3.9万回増したい
変だ空港の歴史的経緯
・ 戦後米国により接収(48時間退去)・返還
・ 住宅地や高層建築物が密集する都心の近接に立地する民間空港として発展
・ 東京都心に近く、 アクセス利便性が高い
・ それがゆえに課題となる騒音をできる限り軽減す るため、東京湾を最大限活用した飛行経路を設定
・ 3 次にわたる沖合展開事業及び再拡張事業を実施し、空港処理能力の拡大
・ 空港処理能力(供給)の増加に対し航空需要が超過する場面に航空会社は主に運航頻度の増加を抑え、機材の大型化により 対応せざるを得ない面も
・ 成田空港は、高度経済成長以降の著しい国際航空需要の伸びに対応す るため、羽田空港の国際線の受け皿として、内陸である現在地に建設が決定
・ 空港建設へ の激しい反対運動を惹起させ、いわゆる成田空港問題が発生
・ 1993 年に、成田空港問題の解決 を目指して開催されたシンポジウムにおいて、国側の一方的な空港づくりの手 法に問題があったことなどが指摘。
・ これを受け、国はそれまでの句ううこう作りの進め方を改め、地域の強制という観点からの取り組みを進めることとなった。
日本の経済活動のために不可欠な社会基盤である両空港は、 様々な制約の中で、国、地域、航空会社や利用者といったあらゆる関係者が努力を重ねながら、需要の伸びに対応してきた。
3. 環境アセスメントは?
・ 2008年D滑走路増設の際の環境アセスメントは妥当だったか
・ アセスの前提が違っている(飛行機の機種、飛行経路、滑走路の使用状況など)
・ 地域への影響が十分示されていない
・ 経路、騒音、区域、時間、便数など
4. 増便の根拠は?
・ 航空会社の効率化に伴う小型化?
・ ニーズがどこにあるか?内訳(アジア?アメリカ?ヨーロッパ)
・ 国内線の減少
・ 国際線の減少(フランス?)
・ 横田・百里など軍民共用化
・ ニーズがあるから増便なのか、増便することで経済が活性化するのか?
5. オープンハウス型説明会
国交省の言うメリット
① 多くの方々に知っていただく
② 機能強化のプラスマイナス面の影響。特にマイナス面の大きな方々とより丁寧な対話
③ オリンピックパラリンピックまでの機能強化
④ 双方向の対話をつうじきめ細やかに聞いた上で
↓
実際に説明を受けて
⬛ 聞いても答えられない
⬛ いいところしか言わない
⬛ イメージを多用した広報
企業の営業プレゼン?
メリットは活かされず、デメリットばかり
☆きめ細やかに情報提供できる。意見質問懸念等を丁寧に聴取することが可能
★ 市民同士の議論は生まれにくい
6. 住民意見、行政意見、企業意見
・ 大田区としての意見が表に出ない
・ 23区長会荒川区長が23区意見を代表
7. 今後のスケジュール
この説明だけで増便されて大丈夫か
年内に意見をまとめ秋に公表。意見に配慮した方策の策定と意見聴取
早ければ、来年夏以降からオリンピック開催前までに増便