議会改革「一言一句シナリオ通りの朗読大会?」【都議選の争点④】
都議選の争点については、こちらの記事と併せてご確認ください。
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大田区議会も変わらなければならないところがたくさんあります。
区議を務めて10年、形骸化していると感じ、「闘って」きたこともたくさんありますが、都議会はさらにひどいと聞いています。
私たちが、選挙で議員を選び、莫大な報酬など負担し、議会を運営させているのはどうしてでしょうか。
その一つには、議会に、行政をチェックさせる=税金の使い道をチェックさせるためではないでしょうか。
ところが、都議会では、委員会の審議でさえ、事前に「官僚」と調整をして、一言一句をシナリオ通りに進めているそうです。
確かに、大田区議会においても、「本会議」や「予算・決算委員会」では、
①質問通告により、何を質問するのか事前に知らせ
②場合によっては、質問項目知らせる
ことは、あります。
しかし、それは、政策を提案する、あるいは、問題を是正する、課題を共有するといった目的のために、答弁を引き出す作業が「質問」であり、そのためには、行政としての合意された「答弁」が必要で、ある程度の通告は、調査、確認のために必要な部分もあると認識しています。
しかし、必要以上の通告は、いわゆる「やらせ」になる可能性もあり、一定程度の緊張感は必要であると考えています。
ただし、上記の考えに基づき、通告の程度は、その時々で違います。
しかし、大田区議会においても、通常の委員会に置いて、事前通告はありませんし、何をどう聞くかの通告もしません。
確かに、区の幹部から、委員会の前に聞きに来れば説明するから(=委員会ではなく、委員会外で聞け)といったことは良く言われます。これは、委員会に置いて、他の議員から、ヤジとして聞く(事前に聞いとけヨ)こともあります。
もちろん、私も、事前に、必要があれば、調査して、委員会に臨むこともありますが、それ以前に、事前送付のはずの資料が直前で、準備が間に合わないといった状況もあります。
私は、委員会資料送付が、準備の時間も考えれば、遅いと考えています。
しかも、課題の多い少ないにかかわらず、議員は委員会を、早く早く終わらせようとしますから、12時近くなると、議員はそわそわし始めます。
多くの与党議員は、「スムーズ」な委員会進行を望んでいます。
この10年で、行政から提出された議案を大田区議会は一度も否決していません。
一部の修正すらしていないのです。
これでは、行政の容認機関。追認機関と言われても仕方がありません。
私が、議会運営委員会に送付された議案を、上程前にチェックし、問題点を見つけたので、質疑すると通告したら、取り下げたことはありますが・・・。
しかし、都議会のシナリオ通りの進行は、さらに問題で、区議会以上に莫大な報酬を支払っているにも関わらず、さらに形骸化していることに驚きます。
シナリオを乱すと、「行政から情報提供してもらえなくなる」のだそうです。
都議会は、誰から選ばれているのでしょうか。都民、都庁、どちらをみて仕事をしているのでしょうか。
32万筆もの署名を集めて東京都に請求した「原発都民投票」=原発の是非について、東京都で住民投票をしたい という都民の要望でしたが、都議会は、最終的に否決しました。
都民のための議会ではなく、議員のメンツ、会派の論理、そして、行政を守る議会になってはいないでしょうか。
硬直化した形式的な議会ではなく、
都民のための議会改革が必要です。