大田区の特別定額給付金の給付が遅い理由、急ぐので議決を省略し区長の独断で決めた本当の目的
迅速に対応を進めるため、議決を省略する専決処分で行った特別定額給付金ですが、大田区の給付が遅れていて、区民のみなさまからお叱りをいただいています。
私は、議決せず、区長が独断で決める専決処分について、区議会議長から聞かれた時にも、また、議場での承認の際にも反対しています。
議決をしなかったのは、決して、区民のみなさまへの給付を急いでいたからではなく、区民の代表にチェックさせず、随意契約で、いつもの業者にコールセンターや発送作業をお願いしたかったから、ではないでしょうか。
コロナに乗じて民主主義が形骸化 区長の専決処分で良いなら議会は不要(特別定額給付金の補正予算)
迅速に対応を進めるため、特別定額給付金のコールセンターやシステム改修費の予算は、議決を省略し、区長の独断で作業が始まりました。
以下総務財政委員会での審議の議事録より
区民部副参事〔特命担当〕
専決処分の8,800万円の内訳につきましては、迅速に対応を進めるための、まずコールセンターの設置と、あと、システムの改修費・構築費をまず専決処分をさせていただきまして、そこで早期な執行体制を取るために、専決処分をしたという次第でございます。
議決せず、区長が独断で決めるほど急いでいたのに、大田区の給付が遅れていて、そのうえ、コールセンターにもつながらず、区民のみなさまからお叱りをいただいています。
私も電話してみましたが、いつかけても込み合っていて、しかも、電話が切れてしまうこともあり、つながりません。
どうして、大田区の給付が遅いのでしょう。
調べてみたら、同じ業者に委託をしている4区すべて、給付が遅れていることが判明しました。
人口の少ない自治体は、職員が作業にあたり遅れを取り戻したそうですが、大田区の場合、人口も多く、そうした体制もとれないそうです。
大田区の場合、委託業者が庁舎外どころか区外で作業を行っていて、職員が頻繁に見に(チェックする)行くこともできません。
現在、委託費用の内訳などを調査していますが、どうも、一人1日いくらで支払っていて、早く済ませるインセンティブが働かない支払い体系になっているようです。
委託業者の質や、仕様に問題があったとは言えないでしょうか。
一方、人口規模が大田区(73万9千人)とほぼ同じ練馬区(74万2千人)は、委託せず、職員とアルバイト100人体制で庁舎内で作業を行い、作業も早く進んでいるようです。
現在、委託費用の内訳などを調査していますが、どうも、一人1日いくらで支払っていて、早く済ませるインセンティブが働かない支払い体系になっているようです。
そもそも、民間事業者にとって、早く給付して区民のみなさまに喜んでいただこうというインセンティブを契約で担保させるのは難しくて、より売り上げが大きくなる、より利益が大きくなるように人員体制はじめ、作業のしくみをつくるのではないでしょうか?
ようやくつながった電話で、何人で電話を受けているか聞きましたが、上司から言わないよう言われていると答えてくださいませんでした。
私は、議決せず、区長が独断で決める専決処分について、区議会議長から聞かれた時にも、また、議場での承認の際にも反対しています。
議決をしなかったのは、決して、区民のみなさまへの給付を急いでいたからではなく、区民の代表にチェックさせず、随意契約で、いつもの業者にコールセンターや発送作業をお願いしたかったから、ではないでしょうか。
コロナに乗じて民主主義が形骸化 区長の専決処分で良いなら議会は不要(特別定額給付金の補正予算)
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