民主主義の危機 フェアな民主主義のために
民主主義が瀬戸際だと思います。
最近、何度か、議会での発言を制限しようと話している、という話が出ていると与党の幹事長から聴いています。
内田樹さん、平川克己さんに講演にいらしていただき、それがきっかけで「やっぱりあきらめられない民主主義」と言う本を出しました。
講演が2015年ですから、そのころにも、
・「自己の意見を述べている」
・「当たり前のことを聞いて効率性に欠け残りの49人の議員全員が拘束される」
・「『個人の意見』を述べているような場合は議長から注意していただきたい」
と言った意見がだされていると議会事務局から報告をうけています。
自己の意見を述べてはいけない?効率性から発言を制限する大田区議会の目指す議会って? | 奈須りえオフィシャルホームページ (nasurie.com)
議会の議論が「効率性」ではかられ、長さや回数で制限しようとしていたのです。
同じことを最近また言われるようになっていて、
大変な時になったと思っています。
奇しくも、岸田首相は、ダボス会議で
「民主主義の普遍的な価値観を守りながら、新しい時代に向けて経済社会を大きく変換していく」す な わ ち 、“ Great Transformation of Liberal Democraticsociety”を目指していきます。
と発言しています。
守るのは民主主義ではなく、民主主義の価値観でしかないように読めますし
リベラルな民主主義社会を大転換させるというのも穏やかではないと思いました。
岸田文雄内閣総理大臣が、ダボス会議の特別講演で言う「新しい資本主義」とは – 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
いまの政治の課題は、どこに問題があるのか、政治情報が十分に有権者に届かないところにあると思います。
でも、それが、議会そのものが、議論を尽くし、問題を明らかにして、有権者に届くことをさらに制限したら、、、、、大変なことになると思います。
選挙で議員を選んで議会を開けば、民主主義がうまくいくわけではありません。
思想信条言論の自由のもと、多様な意見の中から、一番良いものを、全体の奉仕者として選択できるところに、日本の議会制民主主義の良さがあると思います。
フェアな民主主義のために、情報を少しでもお届けできればと思います。
ぜひ、このことを知っていただき、一人でも、二人でも、動ける人が動くことが未来の希望につながると思います。
周りの人と話したり、行政や議会に気持ちを伝えたり、そういうことの一つ一つが、良くなるきっかけになると思います。