リニアも蒲蒲線も本当の目的は鉄道事業より「開発利益」

8月1日、リニアの審査請求で口頭意見陳述をしてきました。

これまでの繰り返しにならないように、と案内に書かれていたので

これまでと、全く違った視点から、リニアについて、意見を述べてきました。

リニアは鉄道事業として、
   やる気・能力があるか

リニアは、鉄道事業として

・やる気があるのか
・やる能力があるのか

という視点です。

これを小説にしたら、
松本清張ばりの社会派小説ができるかもしれません(笑)

 
水枯れだけじゃない
進まないリニア

やる気があるとは思えない理由の一つが
鉄道事業が一向に進まないことです。

去年12月に、工期の延長が認可がとれました。

これを読売新聞は「2027年開業断念」と報じています。

リニアが進まないのは、
反対の立場の私には良いことですが

国から3兆円もの有利な融資を受け

早く通して
事業化したいはずの事業者が
もたもたしています。

一般には、
静岡の水枯れのように
見えますが、
全線で遅れています。

外環道の事故で
安全確認のため掘り始めた品川工区も
シールドマシンの故障で止まり

掘り始めたと思ったらまた止まるなど
工事は遅々として進みません。
 

まだ実用化されない
超電導

そこで、
国交省のHPをみると、
超電導の技術が実用化されていないことがわかります。

しかも、去年、技術開発期間が令和8年3月までに延長されていました。

報道発表資料:「超電導磁気浮上方式鉄道技術開発基本計画」の変更承認について – 国土交通省 (mlit.go.jp)

トンネル工事も掘れていますが
掘れても、電車を走らせることが出来ません。

あらためて、リニアの経路をみると
実験線は経路の一部になっています。

 

最近の行政は
実用化に向けた課題を解決するときは
「実証確認」という言葉を使いますから

「実験」ということは、それ以前の段階ということだと思います。

 

認可要件 「4.能力」はあるか

大深度地下使用の認可要件
4.能力が無い、

ということではないでしょうか。

進まないリニアでも進む開発=まちづくり
工費は1.5兆円増

進まないリニアですが

どんどん進んでいるのが
駅舎など周辺事業=「まちづくり=開発」です。
工期の延長と同時に
総工費も5.5兆円から7兆円に
1.5兆円も増額されています。

国のリニアへの支援は
鉄道で無く「まちづくり」

7月31日岸田首相は
進まないリニアに
全面支援という記事が出ましたが
よく読むと「駅周辺を含めた街づくり」
を支援すると言っています。
蒲蒲線も「まちづくり」 

実は
妙に一致するのが
8月2日に大田区も国交大臣に
「まちづくり」への支援を求めていることです。

「まちづくり」というのは
駅周辺の土木工事や建設工事。

早々に完成したリニアのリニア神奈川駅を
コンサートホールに活用しようという
黒岩知事のコメントが記事に
なっています。

鉄道事業の収益はまちづくりで

新空港(蒲蒲線)線整備促進協議会で、
大田区がお招きした政策大学院大学岸井教授が指摘されたように

いま、

鉄道事業者は
鉄道を整備し切符代で稼ぐのではなく、
まちづくりで収益をあげる時代になっています。

リニアの鉄道整備が遅れても
周辺のまちづくりは
どんどんと進んでいるのです。

事業者が本当にしたいのは、鉄道では無く、
まちづくりだったと言うことではないでしょうか。

中国のリニアは小学生のおもちゃ
日本のリニアはiPad の意味すること

「リニアは絶対ペイしない」と言われた当時の山田佳臣社長が、
中国・上海市のリニアモーターカー「上海トランスラピッド」を指し「あちらが小学生のおもちゃなら、わたくしどものリニアはiPadみたいなものだ」と言われたと言う記事を見つけました。

あちらを「揶揄する発言」というより、リニア中央新幹線はiPad、おもちゃの鉄道ですらない、ということなのではないでしょうか。

認可要件 リニアは「1.鉄道事業」か

リニアの大深度地下法の認可要件は、

1.鉄道事業

その鉄道ですらないと言うことです。

技術も未完成、補助金もとらず
財投は、まちづくりに使われていきます。

認可要件

4.事業を遂行する十分な意思

があるとは思えないのですが、、、