「まだまだ元気だけど、一人暮らしがちょっと不安になってきた」
こうした高齢者のこれまでの選択肢は『ケアハウス』と『有料老人ホーム』でしたが、最近は高齢者向けの賃貸住宅が出てきています。
大田区南千束に今年3月オープンした「高齢者専用賃貸住宅」ココファンレイクヒルズに見学に行きました。
入居者が生きている限り契約が継続するため、一般の賃貸住宅に必要な数年毎の契約更新の心配がありません。
また、有料老人ホームの場合、事業者が倒産すると住み続けられなくなってしまうという不安がありますが、賃貸借契約のため、借家人としての権利が法律で保護されていて万が一の場合にも住み続ける権利を主張することができます。
住居は、3階建て3階部分に7戸。1、2階はデイサービス・訪問介護・ショートステイの施設になっています。
緊急通報、共用部分の巡回をする夜間パトロール、入居者とのコミュニケーションを兼ねたゴミ出し、医師や看護士から健康アドバイスを受けられる医療連携などの基本サービスに加え、別料金で配食サービスや買い物代行なども受けられます。勿論、介護が必要になれば、同じ建物内の介護サービスを受けることができます。
募集時には、7戸の募集に対して600件の問い合わせがあり、申込みも400件だったそうです。
月額費用は、ワンルームタイプで賃料、共益費、緊急時の対応や医療相談などのサービス費で計21万3000円。部屋は25平方メートル以上で、バス、トイレ、キッチン付き。
今後の高齢者の「住まい」の選択肢のひとつとして「高齢者専用賃貸住宅」も一定程度のニーズがあり、増えていくものと思われます。