山形県の遊佐から米を作っている4名の農家の方を囲み、生産現場との意見交換を行った後、山形の農産物を使った餅つきなどが行われました。
遊佐では、米や果物、花の栽培とともに、食肉や酒の生産なども行われています。
遊佐の低農薬米は、通常18から20品目の農薬を使用し栽培している米を、一般に低農薬と言われている11から12品目の農薬使用量より更に少ない、8から9の農薬使用量に抑えて生産しています。
今後は、この農薬使用量を極力下げた米の生産を増やしていくことが今後の目標であるということでした。
組合員として、食べて安心・安全な無農薬米を食べたいという希望もありますが、完全な無農薬米の遊佐での生産は年間2000表。希望者全員に供給することができず抽選になっているのが現状です。
また、遊佐でも、農業の現場での労働力の不足が問題になっています。
労働力が不足している中で無農薬栽培を行っていくことは大変困難です。特に、6月から8月の暑い時期には、毎日、田に出て草取りをしなければならないなど、無農薬を断念し、減農薬に切り替えている生産者もあるそうです。
後継者問題も心配されますが、遊佐では、今後数十年は大丈夫だそうです。
今、ちょうど遊佐の実験米と名づけられた無農薬米を食べているところ。
安心・安全な食品供給を継続のために、消費者が生産者と契約し、生産者からの安定的な供給を守ることもひとつの方法です。
香港にいた頃は、日本の米を口にすることができず、カリフォルニア米(=錦か玉錦:玉錦のほうが高級)・オーストラリア米(=ダブルラム)を食べていました。
価格的には、カリフォルニア米のほうが高くだからなのかどうかは分かりませんが、カリフォルニア米がおいしかったように記憶しています。
炊き立てでは、それほど味に違いを感じませんでしたが、日本に一時帰国して強く感じたのは、冷めたご飯の美味しさ。おにぎりは日本のお米だから美味しいのだと痛感しました。