■質問③■
事前作業が行われたときに、同作業を行った労働者、周辺で作業を行っていた作業者、近隣住民等のアスベスト粉じんばくろが考えられる。事前作業は何月何日から何月何日の何時から何時頃まで行われ、アスベスト粉じんの発生はどの程度の濃度でどの方向に発生したと考えられるか。また、作業者や近隣住民のばくろ程度とリスク値はどの程度と考えられるか。(文京区さしがや保育園や、佐渡史両津小学校ではリスク値を算定し公表しています。)
■大田区の回答③■
今回のタイヤ洗浄機設置のための掘削作業は、作業中の粉じん飛散防止の目的で適宜散水を行いながら、10月22日の9時から11時までの2時間行いました。当日は、その他の作業を17時の場内閉鎖まで行い、翌23日は、7時半の開場から飛散防止措置が終了する14時30分まで作業を行っています。そのため、掘削により掘り出された土の山が22日9時から23日14時30分まで露出する結果となってしまいました。なお、アスベストの大気中濃度については10月27日測定のものしかなく、そのデータではアスベストの飛散は確認されておりませんが、アスベストの存在が疑われた23日の時点でのデーターはなく、不明です。
*大田区の回答より*
当日の作業をもとに、風力や風向などを加味し、アスベストの飛散状況について回答を求めましたが質問に答えていただけていないのが残念です。
他の自治体では行っているリスク値算定も大田区はしないということです。
■質問④■
事前作業が行われたときに、同作業を行った労働者、周辺で作業を行っていた作業者、近隣住民等のばくろ記録を50年間保存する必要があると考えるが、このアスベスト粉じんを発生させた事故報告書とばくろ記録の保存は行われるのか。
■大田区の回答④■
今回のことにつきましては、今後のアスベスト関係の作業の参考にするためにも整理する予定ですが、50年間保存するものとは考えてございません。
*大田区の回答より*
この内容は、質問⑥にもかかわりますが、作業従事者や周辺住民などのために質問したものです。
将来、万が一にも、アスベストに起因する疾患が現れた場合に、区の責任を明確にする必要があります。それが、工事発注者としての責務です。
区が、作業従事者や、周辺住民に対し、何が起きたのか、そしてそれを大田区が起こしたことについて、説明すべきですが、区はそれさえ行わないということです。
■質問⑤■
施工計画書の書き換え版は、誰が内容の安全性を確認し、安全性を担保するのか。また、改訂版の住民への説明会は行われないのか。行われないとすれば、その理由を説明されたい。
■大田区の回答⑤■
施行計画書の改定は、専門家のアドバイスを受けながら、区の責任において、確認してまいります。大気中のアスベスト濃度測定を週2回に増やす、風速測定の状況が外から分かるようにディスプレーを付ける、エリアごとに掘削が終わった段階で、4点の試掘を行うなどの変更の内容については、11月19日の説明会でお話ししているところです。
*大田区の回答より*
工事が再開していながら、施行計画書の改定さえ行っていないということですが、何をもとに工事を行っているのでしょうか。
■質問⑥■
事前作業で行われた事実について、説明会案内ではなく、周辺住民に知らせる必要があるが、周知した範囲や対象はどうだったか。また、それがおこなわれていない場合や、極端に限られた範囲の周知にとどまるなら、再度、ポスティング・区報・大田区HPなどで周知する必要があると考えるが、そのことについての大田区の考え方を示されたい。
■大田区の回答⑥■
11月6日および19日の説明会は、6月8日の事業計画説明会、7月8日の土壌置換工事計画説明会同様に大森南四丁目全域にお住まいの方を対象としてご案内を配布しております。
*大田区の回答より*
ここまででも、ふれていますが、関係する周辺住民や作業従事者に何が起きたのか十分に知らせていません。
しかも、調査も、記録も不十分で、アスベスト事故を起こした自治体の対応として不十分であると言わざるを得ません。
今後は、大田区、さいたま市、川崎市の3自治体の対応について、市民間で情報交換しながら、適正なアスベスト処理のための方策について連携して取り組んでいきたいと考えています。