ボーリング場の多くは、ボーリングブームの昭和40年代というアスベストを大量に使用していた時期に建てられているうえ、防音のため飛散性アスベストを使用している例が多いことから安全な解体が求められます。
アスベストは、万が一飛散すれば、周辺2kmにまで飛散するとも言われており、その影響は非常に大きいと言われています。
しかし、大田区の条例は、解体工事の説明というわくで動くため、しかも、大田区の条例が9階建ての大規模施設にもかかわらず説明義務範囲を敷地境界から10mとしているため、対象が極めて狭くなっています。
また、業者が一方的に安全性を主張する個別説明しかしていませんが、アスベストの知識の不十分な住民は、一方的な説明をそのまま受け入れるだけで情報が共有できません。
現在、周辺住民が中飛腫・じん肺アスベストセンターとともに説明会の開催を要望しています。
法の不備により、解体されている建物の廃材から作る砂利からはアスベストが混入していることが判明しています。大田区で行っている工事にもアスベスト入りの砂利が使用されているのです。
現在の法律や条例では、アスベストを使用している建物において、アスベストをきちんと分別・除去できていないということです。
行政や自治体に任せていたのでは安全な解体工事ができていない今、地域住民と業者・行政とのリスクコミュニケーションは欠かせません。そのために住民説明会は必要です。
区から聞いた業者の話によれば、
・9階天井裏部分
・階段下
・煙突(カポスタック)
・配管部分(エルボ管)
にしかアスベストが使用されていないということでした。
池上の旧ボーリング場は、9階建ての大規模な建物ですが、転売を繰り返している建物のため、図面は無いと言い、9階部分にあると確認できたのは、前所有者から聞いたからだそうです
通常、防音のために使用している飛散性アスベストですが、8階以下に無いということはどのようにして確認したのかわかっていません。
また、現在大きな問題になっているレベル3と呼ばれているアスベスト含有建材の使用状況についても判明していません。