飛散性アスベストについては、労災問題に端を発し広く周知され、本国会での法制化も含めますとかなりの対策が整備されてきたと言えます。しかし、割ったり欠けたりすることにより初めて飛散の恐れの出てくる、アスベスト含有建材の対策は、今ひとつ遅れているといわざるを得ません。
今回の、警視庁寮跡地に放置されていたクリソタイルと呼ばれるアスベスト含有建材も、それがそこに何故放置されていたのかは、まだ判明していませんが、建材として使用されていたものが、適正に処分されていないことだけはわかります。
それは、含有建材の健康への影響についての情報が周知されていないことに加え、適正処分のための処理費用や調査費用が工学であることも理由の一つです。
大田区でも本年から、調査費用の半額を10万円を限度として助成するしくみを作りましたが、アスベスト調査を積極的に行い適正に処分しようという力を促すだけの施策には残念ながらなっていないのが現状です。
明日2月1日18:10〜NHKが梅田小学校体育館建設予定地からアスベストの含有建材が発見されたことを取り上げます。
これまでの、アスベストの処分の問題に加え、教育委員会と学校そして、学校と保護者や地域との情報伝達の不備がうたわれいます。
また、アスベスト調査の内容や結果を記録していなかったこともわかり、疑問がもたれるところです。
前回の第四回定例会において大田区の小中学校の普通教室に空調機が設置されることになりました。この空調機の設置工事においては、一般に各自治体は、国土交通省の定めた基準に習って造った大田区の基づき処分することになっています。