今年の4月の待機児は402名。0歳が103名、1歳が190名、2歳が81名で、今回の定員増は待機者数に対してわずか22名ともいえますが、しかし、待機している方たちに一日でも早く、一人でも多くこたえることは区の責務であり評価できます。
これは、今年の第一回定例会において、区立保育園の一人あたり面積は保育園によりばらつきがある。何を基準にしているのか。という私の質問にこたえるかたちで、区が、試行的に子どもへの影響などを検証した結果です。
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4月現在の待機児数は次の通りです。
0歳:103名
1歳:190名
2歳:81名
3歳:23名
4歳:2名
5歳:3名
ほとんどが0・1・2歳に集中していることがわかります。区は現在、私立認可保育園の設置や定員増。(東京都の保育士の配置や施設基準で設置している)認証保育園の設置で待機児を解消しようとしています。
一方で、今後も現在とほぼ同程度の少子化が続き保育需要が伸びその保育需要を保育園が担うことになれば、幼稚園の定員割れが予想されます。
幼稚園保育園の枠組みを取り外し、子どもを育てる施設として、既存の幼稚園を活用していくことを考えることが必要ですが、大田区ではまだ認定子ども園はありません。
また、保育園が定員割れになる日も来るでしょう。
その場合に、区は、区立保育園の定員を減らしていくと(非公式ですが)言っています。
このまま待機児を認証保育園で補えば、将来、区立認可園が無くなってしまうかもしれません。
認可・認証は、補助金の支給基準でしかありませんが、もっとも重要なことはそこで生活する子どもたちの環境をどのように守るかということです。認可は、一人当たり面積や保育士の数が厚く認証はそうでなくても良いということがあってよいのでしょうか。
しかも、認証保育園のほうが保育料が高いのですから公平感を欠きます。
今回、大田区が定員を増やした後の各保育園の一人当たりの面積を見てみると、必ずしも面積に余裕のある園から定員増を行ったわけでもないようです。
一時言われた国基準廃止も、今後の財政を考えれば、いつかまた議論される日が来るでしょうあ。
区が定員を増やした根拠や基準、優先度などについてはまだ確認をしていませんが、大田区として保育環境をどのように考えていくのかは明確にしなければならない大きな課題です。