保育園のフレキシブルな運営と設計

今、大田区に求められる待機児対策【4】

 3つ目に、年齢別保育室の問題があります。
 多くの認証保育所や私立認可保育園は、間仕切りがなかったり可動式パーティションを設置するなどしたフレキシブルな設計を採用し弾力的な運営をしています。

 一方で、成長著しい時期に、4月1日時点の年齢で、0歳児、1歳児とわけることがこどものためになっているのかという問題もあります。

 そこで質問します。
 年齢別の部屋を無くし、簡易な間仕切りなどでフレキシブルに対応することは、異年齢児の交流を可能にするとともに、年齢別定員の弾力化などにもつながります。
 年齢別保育を弾力的に運用することは、子どもを持つ母親の就業率が今後どの程度の速度で上昇していくのかが不透明な現状において、施設を最大限有効に使うひとつの方策であると考えます。
 私立保育園は区が建設することをやめ、助成金で民間法人の使いやすい方法で法人が建設できるようにすべきです。また、今後、改修・改築が予定されている区立保育園においては、用途を限定しないフレキシブルな設計が求められると考えますがいかがでしょうか。
最後に、指摘させていただきたいのは、長期的、戦略的な視点で計画的に子育て支援に取り組むべきではないかということです。

 
なかのひと