震災とエコノミークラス症候群

避難所生活での改善策

  震災の後の避難所生活でエコノミー症候群になる例が多く、今回の能登半島地震でも、水分を十分取るよう促す記事が見られます。
 大田区で開催した防災についての学習会においても、水分補給を怠ると血流が悪くなり、血栓ができて詰まる恐れがでるという報告がありました。

 当然、非難所生活などでの水分補給を十分に行なうことは重要ですが、トイレの設置が十分でなかったり、トイレで水を充分使えなかったり、トイレまで遠かったりする避難所生活では、トイレの回数をできるだけ抑えようとする意識がはたらきます。

 また、避難所(=多くの場合体育館)での生活のスペースは狭いため、身体をあまり動かさない状況に置かれます。狭いということは、自分たちのスペースからトイレに出るまでに、他者の場所を通っていかなければならないという気兼ねもあります。

 こうした背景により、水分の補給を控える人たちいて、それがエコノミークラス症候群をまねていています。

 水分補給をいくらすすめられても、根本的な問題点が改善されない限り水分をとろうという気にはなりません。
■行政が清潔で使いやすいトレイを確保する。
■避難所での通路の確保。
■一人当たりの避難所面積のアップ
などノ課題を解決しなければなりません。