区内の地下で続く「公共事業のトレンド」シールドトンネル工事 今度は大田清掃工場下

リニアの工事の安全確保もできていない中、今度は、田町駅付近と羽田空港を結ぶ空港アクセス鉄道新線が、大田清掃工場の真下を通る計画が始まっています。

 

 

用地買収の関係で、経路をすべて地上にすることができず、清掃工場の下を通って空港に入ります。

そのため、短い距離で下がって上がることになり、勾配を確保するなどの関係で、アクセス線トンネル上部の清掃工場の基礎を一部切り取り、残った基礎を補強しなければならないそうです。

基礎を切り取り、補強する工事で、ごみ処理に支障はないでしょうか。

シールドトンネル工事の影響は大丈夫でしょうか。

大田区では、リニア、空港アクセス線に加え、ニュース15号に書いた呑川、洗足池幹線などの下水管、そして区長は蒲蒲線でさらに地下トンネルを掘ろうとしています。

下水道整備は、私たちの水道料金や、税金(雨水)で負担することになります。

民間企業の鉄道整備と言っても、補助金として莫大な税金が使われるうえ、私たちは切符代でも負担します。

用地代はかからなくても、トンネル工事、清掃工場の基礎補強工事などの費用負担が生じます。

人口が減っていく時代に、地下を掘らなければ暮らせない都市の在り方を考え直す時に来ていると思います。

 

これらの事業をせず、今あるインフラを大切に使えば、新たなインフラ工事の費用は、要らなくなって、交通費も安くなるでしょう。

民営化したことで、企業の経営は、私たち国民の意思と離れたところで行われるようになってしまいましたが、かつては、どれくらいのインフラで日本国民が暮らしていくことが適正かと言う判断が、(十分では無かったとしても)どこかで行われていて、それが、国有という意味だったと思います。

それが、民間の投資家の利益で逆算されるようになり、不採算路線は廃線されて、稼げるところでは投資が進みます。

社会の構造の在り方が違っていると思います。